ファイナルファンタジー9 (switch)のレビュー、感想

Switch

盗賊団タンタラスの一員であるジタンがアレクサンドリアの王女誘拐から思いもよらぬ冒険をしていくことになる。

スイッチでプレイできるようになった『FF9』の感想。

面白かった所・スイッチ版の特徴

違和感なく携帯モードでプレイできるのがまずよかった。

前作までよりSF色控えめで、タイトルにふさわしいいろんな種族がいるファンタジーな世界観が魅力。

調べると何かあるポイントがいたる所にちりばめられていて、マップを探索するのがとても楽しい。

CGムービーはきれい。リマスターによって精細さが増している印象。

キャラクターの描写が細やかになった。

主人公ジタンは軽めな印象だが芯がとおっていて心情を追いやすい。

昔と感じ方が変わったのかもしれないけれど、これはジタンの物語でありながらビビの物語でもあった・・と感じられるようになった。

ジタンの秘められた過去との対面、ビビの成長、ガーネットの変化など、FF9のキャラ達からプレイヤーの自分が現実をみつめる勇気をわけてもらった気がする。

大人になってプレイしてみたからこそ伝わるものが確かにあった。

命とは、生きるとはどういうことなのか、そんな一生かかっても答えの出なさそうな問いに向き合う勇気をくれる物語

大団円という言葉がぴったりの気持ちのいいエンディングを迎えることができる。

Vita、PSPのゲームアーカイブスでプレイした時に感じた戦闘時の処理の引っかかりがなくなってる。 スムーズ。

バトルは始めの演出をOFFにすることもできるので、オリジナルに比べテンポよく楽しめる(なかったらないで物足りない気もする)。

装備品についたアビリティを覚えるシステムは、過去作のジョブやアビリティ、マテリア、ジャンクションのいい所を備えていて、奥深いのに複雑さがなく分かりやすい。

装備品の合成にはお金が儲けられる組み合わせがあったり、一本道の進行上でもチョコボのあしあとがあって探索出来るとか、楽ができる抜け穴が隠されていたりする。それを見つけるのも楽しい。

公式チート機能が完備されている。エンカウントの有無や高速プレイなどポーズ画面からON、OFFできるものと、アビリティ即習得など一度やってしまったら取り消せないものとがある。

詰みにくくなり、最速プレイ時間を目指す隠し要素のエクスカリバーⅡ取得はやりやすくなっている。

BGMもいい曲が多い。ベアトリクスのテーマとも言える ローズオブメイ、狩猟祭のハンターチャンス、仲間の存在を大切に思える場面で流れる 独りじゃない といった聴く機会の限られた曲が印象深い。

エンディングの Melodies Of Life~Final Fantasy は思わず目頭が熱くなった。

気になる所

 はじめはキャラが背景に対して浮いて見えるかもしれないけど慣れる。

起動してから1回目の戦闘、フィールドが変わった最初の戦闘で長めの暗転があるのは気になる。2回目以降は早い。

戦闘バランスはやや厳しめ。しかし、それによって進行する中でプレイした人ごとに違うドラマがうまれることもある。

まとめ

初代PS最後のFFだっただけありシリーズの良かった所を凝縮した作品になっている。

発売当時は恒例だった挑戦的なシステムがあるわけじゃないが、全体的に安定感、安心感がある。

開けたら広がる世界はさながらおもちゃ箱のよう

今作単体で世界観がしっかり構築されているので、それまでのシリーズを知っていても知らなくても入りこみやすい名作。

アップデートにより、フィールドで戦闘を終えた際、フィールドの音楽が頭からではなく、戦闘に入る前の続きから再生されるようになった。

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