時代がプレイステーションやセガサターンに移っていた96年、スーファミの最後期に出たスクウェアの隠れた名作RPG、ルドラの秘宝の感想。
サービス終了前にDLしてあったWiiのバーチャルコンソールでプレイ。
言霊
今作一番の特徴と思われる言霊システムはロマンたっぷりだった。
カタカナ6文字の好きな言葉を入力し魔法とするというもの。
意外なものから想像しやすいものまで自由度がある。
敵が使ってくるものもそのまま使える。
適当に入力しても必ず何かの効果が出る。
それによりちょっとした法則性も見えて来たり。
とりあえずコペベレフナがあれば安心安全に進めるだろう。
面白いのが、試しにシャーペンって入力してみた時。
もちろん意味はあの書くシャープペンシルのこと。
そして深い意味はない。
なんと無属性の攻撃魔法に。
一体どうなる?と戦闘で使ってみると・・・まさかのまんま文字の「シャーペン」がドーンと放たれ敵に当たってダメージ。
これはほんと笑った。
シャーペンで笑ったの生まれてはじめてかもしれない。
他にもFFの魔法や当時ライバルだったと思われるドラクエの呪文名もしっかり効果が表れる。
プロテスは使えるし、ホイミとかパルプンテとかそれっぽく。
さすがに全てではないけれど、開発者わかってるなぁ そんな感じ。
自分の厨二的な妄想魔法も形になるということなので、どんな効果になるのか確認するのもいちいち楽しかったりする。
グラフィック
スーファミ末期の作品でとても美麗なドットグラフィック。
ぬるぬると、とにかく動きがあって描かれるものすべてかなり細やか。
戦闘中のモーションも見どころ。
物語
大気や海、大地が汚染された世界でやがて世界を救うことになる4人の主人公の物語を追う。
3つから選べるシナリオは進めるタイミングが自由で、一人を一気に進めても、詰まったなと思ったらそれぞれちょっとずつやってもいい。
時間軸が同じで、主人公達は時にそれぞれ出会いを果たしたり影響しあっている。
他の主人公が何をしているのか気になるつくり。
音楽
各主人公ごとに異なるロック調の熱くかっこいいボス戦をはじめ、笹井 隆司氏の手掛ける曲の質が高い。
フィールド、ボス戦と共通する旋律が心に残る。
個人的にはせつなさを感じるリザ編の音楽が特にお気に入り。
気になる所
エンカウント率がやや高いと感じるかも。戦闘自体はそれほどストレスにはならない。
まとめ
魔法効果のグラフィックに該当しない単語でも見事に表現されるルドラの言霊システムは遊び心があって、これにはもうハマるしかなかった。
極まったドットグラフィックも素晴らしい。
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