敵を吸いこんではき出すのに加えて、コピー能力を駆使して5つの毛色の違うゲームモードをある程度自由に選びながらクリアしていくアクションゲーム、『星のカービイSDX』の感想。
面白い所など
初代の感覚もあるやさしめの はるかぜとともに、広い洞窟でのアイテム集めが奥深い洞窟大作戦、シューティングゲームまで楽しめる銀河に願いを のように遊べる5つのモードはバラエティ豊かで中身もてんこもり。
別のモードをやりたくなったらとっかえひっかえプレイ出来て、それぞれ同じ1本のゲームとは思いにくいほど個性がありスーパーデラックスの文字が名前負けしていないお得な感覚を味わえた。
コピー能力の操作にコマンド入力的な幅があり、使いこなすのが楽しい。
ガードもあったり、以前のカービィより複雑になっていそうな印象なのにやってみたらそうでもない。
初心者の部屋とかチュートリアルやスタートボタンで確認できるメニューなどでフォローが丁寧かつしっかりしていたからだと思う。
個人的に好きだったコピー能力はヨーヨー。
使う頻度が多かったのはファイターとプラズマ。
スーファミの限界なんじゃないかというBGMも聴けばああ・・あったあったとすぐ思い出せるような耳に残る曲ばかり。
スカイハイなどテンポの良さが印象的。はるかぜとともにのエンディング、あしたはあしたのかぜがふく は昔に戻りたくなるくらい好きだし、メタナイトのステージはあまりのカッコよさとスピード感にドキドキする。
銀河に願いをのスタッフロールはおめでとうと言ってくれているような感覚が伝わり胸にじんわりとくるものがある。あとカービィの寝顔はかわいすぎた。
ハマれるミニゲームもあり、かちわりメガトンパンチ、刹那の見切りの両方とも、シンプルで単純なのに奥深いカービィのよさを体現している。
なにより一番心に残っているのが協力プレイ。
コピーできる敵を吸いこんで、その能力をもった分身をつくることができるのだけど、これが2P操作が可能。
出しやすさと任意で消せる手軽さも魅力で協力プレイが抜群にやりやすかった。
片方がどんどん先に進んで見えなくなっても一瞬で追従できるのは斬新で、すごかった。
これほど協力がやりやすいと思えるゲームにはなかなか目にかかれなかった。
回復アイテムを分け合えたりもでき、2人で進んだ方がいいか1人で押し切るのがいいか悩ましい駆け引きもうまれた。
どちらが引っ張ってもいい考え抜かれた仕組みで、けんかするようなこともなく2人プレイを気軽に堪能できたのが今も思い出に残っている。
気になる所
このゲームには少しトラウマもある。
92%位までやっていた所にそれは突然おとずれる。
カチャリと起動してあれ?っていう挙動からタイトルすすめてドン!0%0%0% を見た時の虚無感はハンパじゃなかった。
何となくドン!が怖くなった位。カセットを外すとデータが消えやすかったのが唯一にして最大の難点(スーファミ版のみ)。
まとめ
アクションの触り心地がよく遊び心にあふれていて、1人でももちろん楽しいけど2人ならもっと楽しい そんな作品だった。
今やるなら追加要素もあるDSのウルトラスーパーデラックスが安定かも。
スーパーファミコンミニにも収録されているし、Wiiで星のカービィ20周年コレクションも出ているので、触りやすいと思う。
Nintendo Switch Online スーパーファミコンの12月のラインナップにも追加されている。
カービィは時代を越えて楽しいと思わせてくれる23年経っても色あせない名作。
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