パラサイト・イヴ(PS)の感想、レビュー

PS1

98年にスクウェアから発売。

シネマティックRPGと銘打たれた『パラサイトイヴ』をVitaでプレイした感想。

映画のような雰囲気

同名の小説が原作ということで、物語は子どもの頃は細部を理解できてなかったな と思える程度には大人向けな感じがある。

セリフまわしや演出は今やってもゲームって感覚を薄れさせるほどのデキ。

人体発火現象を引き起こす敵であるミトコンドリア・イヴと、発火現象の起きない数少ない人間である主人公のニューヨーク市警刑事アヤ・ブレアとの関係、個性ある他の登場人物など、まるで映画か海外ドラマを観ているよう

明らかになっていく真実、展開するストーリーに引きこまれる。

美しいCG

CGムービーが今観てもあまり見劣りしないと思えるくらいとても美しい。

98年当時の最先端を感じる。

最初のネズミが異形の姿へと変貌を遂げるムービーではぞわぞわした。

恐怖のような感情を覚えたのは確か。

あと、いろんな美しいアヤが観られるのもポイントかも。

特色ある戦闘

端的に言うと、銃主体で動くことのできるアクティブタイムバトル(ATB)。

ATBとはファイナルファンタジーシリーズで過去に採用されていて、時間とともに進むゲージが満タンになったら行動を選択できるという、RPGに時間の概念を取り入れて画期的だったシステム。

今作ではアクティブタイムゲージがあり、貯まったら攻撃できるのは同じだけれど、なんとゲージが貯まるまで何もできない という状況が解消されて、動くことができる。

そのため、ゲージが進む間に敵の攻撃を回避したり、あるいは攻撃の間合いを維持するためつかずはなれず動いたり、RPGながらぼーっと立ってるだけでは終わらないアクションする戦略性が生まれている。

また、銃が攻撃の中心となる。

ゲージが貯まって〇ボタンで敵をターゲッティング。

この時、自分を起点に円状に攻撃できる範囲が表示される。これを参考に攻撃が届く範囲までキャンセルしたりしながら動いて攻撃を行う。

ゲージが貯まっていると△でメニューを開くこともでき、そこで武器を取りかえたり、アイテムを使用したり、パラサイトエナジー(体力とは別ゲージを消費する魔法のようなもの)を使ったりもできる。

チューンナップ

これも楽しく、今作の大きな特徴。

銃や防具の性能を強化したり、銃、防具についている特殊能力をある程度自由にカスタマイズすることができる。

やり方は簡単。

チューンナップのコマンドを選択して、ツール(性能や能力を移したら元の装備はなくなる)と、貴重品である万能ツール(性能や能力を移しても元にした装備はなくならない)を用いて移行を行う。

装備により特殊能力を移行できる数の限度が違っていて、多めなほど最終的に役立つ形。

これにより、ちょっとこだわったカスタム銃や防具を作ることができる。

敵を倒すと経験値でレベルが上がる要素もあるので、チューンナップと合わせて力押しが可能なバランスなのもありがたい。

引き継ぐのにおすすめの能力など

個人的に・・ではあるけど、銃なら

「バースト」(一度の攻撃で敵一体だけでなく、その近くの周囲の敵も複数攻撃可能に)

「ダブルコマンド」(ゲージが貯まったら二回行動を選択できる)

「先制攻撃」(雑魚戦でゲージが満タンになった状態から戦闘が開始する) あたり。

防具なら

「スロット+1」(アイテムの所持数が1つ増える)

「オートヒール」(HPがひん死状態まで下がった時、自動で持ってる回復剤を使ってくれる)

とか。

2周目以降のやりこみ要素のクライスラービルではもっと種類が手に入るみたい。

音楽

下村陽子氏が担当されている。

何度も聴くことになる戦闘曲はきれいな感じもあって、オペラの曲など場面、演出に合いつつ心にもなんとなく残るような素晴らしいBGMを堪能できる。

気になる所

アヤの歩行速度が遅めに感じる。

ゲーム寄りというよりはリアル感を重視したという印象。

もうちょっと早くてもいいなあとは思ったかも。

グラフィックも当時の作品と考えると美しめだが、今見るとさすがにちょっと粗くは映るかも。

画面の見づらさ。

背景とかリアルすぎて、どこに調べたりできるオブジェクトがあるのかわかりにくく連打して調べるのが推奨になる。

あるボス戦の後、戦闘機が突っ込んできて、数十秒間のあいだにアヤを退避させるイベントがあるがノーヒントの上、画面上のどこに避難ポイントがあるかわかりづらく、なんどもゲームオーバーに。

わかればもう一直線で行けるっていう程度だけど。そんなところに昇降機!?ってなった。

ちょっとした情報

移動先を選ぶマップ画面で、セレクトボタンを押すと、ニューヨークをヘリコプターで遊覧する視点にできる。

この時代の作品ではなかなか作りこまれてるし、昼はもちろん夜景を多角的に堪能することもできる。

銃が便利だから接近戦用のクラブは使わないしょ と思ったらおおまちがい。

クラブ改2からはアイテムを盗む効果が追加される。

これがけっこう大事で、こうもり型の敵からガラクタを盗んだり、ボスからレアアイテムを盗んだりと用途がある。

なのでクラブはつねに持っておくのが吉。

まとめ

一度やれば引きこまれ、さながら映画を観ているような感覚になれる質の高いRPG。

装備のカスタマイズは楽しく、一周の長さはひかえめでありつつやりこみ要素も備える。

ファイナルファンタジーの派生系と捉えることもでき、現代のニューヨークを舞台にした FF といってもそんな違和感ないと思う。

移動を高速化したり、より美しく見えるようになるリマスターにとても映えそう・・。こういうのリマスターしてくれてもいいのにって思う。

PSアーカイブスでダウンロードできる。

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