エリーのアトリエ ~ザールブルグの錬金術士2~(PS)の感想、レビュー

PS1

長く続いているRPG、アトリエシリーズの二作目、『エリーのアトリエ』の感想。ゲームアーカイブスでプレイ。

面白い所

あこがれの錬金術師になるためザールブルグのアカデミーに入学した主人公の少女 エリーが、自分のアトリエで生活しながら卒業を目指していくというお話。

錬金術の調合で新たなアイテムを作っていくことが基本。どんどん新しいものを作りたいと感じられるつくりになってる。

新しいアイテムを作るには、採取で入手できる材料や参考書が必要。

採取するためには冒険する必要がある。

安全に冒険するため仲間を雇ったり、参考書や調合の成功率を上げる道具を買うにはお金が必要。

お金は依頼でかせげて、採取や調合で作ったアイテムを納品する必要がある。

というようにすべての行動、要素が互いに関連しあっているのがすごいところ。

ここに一度ハマると抜け出しにくい中毒性がある。

もうやめられないとまらない とどこかで聞いたフレーズがぴったりとあてはまる。

エスカ&ロジーなどの最近のシリーズもプレイしたけど、20年近くも前にシリーズの土台というか、基礎が完成されきっていたことに驚いた。

ロードなどでストレスはまったくない

調合時の一枚絵も種類があっていい。どの絵もエリーが魅力的に描かれていると思う。

セリフにはボイスがはいっていて感情移入の助けに。立ち絵はまばたきもして細かい。

キャラデザはそこまで古さを感じさせず、登場キャラも個性的。

個人的にとある理由でエリーにツンツンしてるアイゼルとなんとか仲良くなりたかった。

過労で倒れた時のイベントは観れてよかった。

エリーがおちこぼれからぐんぐん成長していくのをプレイヤーの自分も一緒に感じることができる。

RPGなので戦闘や成長要素もある。複雑じゃないので気軽に楽しめる。デメリットのないひっさつが強力

採取する場所が遠ければ遠いほど戦闘の確率も上がるが、その分めずらしいアイテムが見つけられるので、遠方の採取は避けては通れない。

錬金術師のエリーはとても非力だが、強い仲間を雇うことで危険な地域も探索できるようになってる。ただし雇うのでお金はかかる。エリーも調合で戦闘時に使用できる道具が充実してくれば強みを見せられるようになる。

前作をやっている人にはうれしいファンサービスもある。とはいえ、知らなくても楽しめた。

妖精さんを採取や調合にうまく使えれば自分の行動に少し余裕ができたと感じた。

年に一度試験があって、自分がこれまでやってきたことを試されるのだけど、これがいい刺激になる。

エンディングのパターンが豊富でちょっと変わった条件のものもあったりするので、いろんなエンディングを見たくなる。

気になる所

ブレンド調合がややわかりづらいような。

というのも、各材料の分量を多くしたり減らしたりして効果・品質を高める調合なんだけど、最大に効果・品質が高くなる正解の分量が、データごとに違うというのが非常にやっかい。

つまり、ある人の成功した分量で別の人が同じくやっても同じ結果になるとは限らないということ。

自分のデータの最適な分量を地道に浮き彫りにしていかなければならない。この点だけちょっと大変かなと思った。

まあ、ブレンド調合が求められるのはあるエンディングだけで必須ではないので、無理にがんばらなくてもいいようにはなってる。

まとめ

冒険、調合、依頼という基本的な行動が見事に循環していてどこかにハマれるところがある。

派手さはなくシンプルなんだけど、いつの間にか没頭してしまうPSの名作。

携帯機にぴったりのゲーム性の作品だった。ゲームアーカイブスでもプレイ可能。

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