98年にナムコよりPSで発売された『テイルズオブファンタジア』に多数のボイスが追加され、PSPで発売されたフルボイスエディションをやった感想。
VitaのDL版で触ってみた。
面白い所、特徴など
当時のテイルズは、他のRPGにないことをしよう みたいな攻めた雰囲気に満ちていた。
その雰囲気を肌で味わえる。
近年テイルズに攻めた感じを受けなくなったということは、ある意味テイルズのもつ面白さが一般的に受け入れられ当たり前になったとも言えるのかもしれないなあ・・とふと思ったり。
平穏な生活を送っていた剣士のクレスはある日突然自分の住んでいた街を焼かれてしまう。
その背景には親からもらったペンダントがあり、それは古の王ダオスの存在につながっていき、やがては時空を超える物語が展開していく・・。
敵として対面するダオスにも、一方的に悪と断じることのできない背景も見えてきて、深さもある。
登場人物たちも味方にはいやみなキャラがおらずみな魅力的に映る。
話の吸引力は見事で、今プレイしてもそれほど古さを感じず引きこまれる内容。
物語上のメッセージにボイスが追加され、感情移入度が高まっている。
クロスエディションのような改変がなく、PS版にいちばん近いプレイ感覚。
エターニアほどの自由な操作感ではないけど、複雑さがなくシンプルで、単なるコマンドバトルとはひとあじ違うアクション性ある戦闘を楽しめる。
通常攻撃から特技、奥義と入力するとタイムラグなくスムーズにコンボがつながるのがとても気持ちいい。
当時格闘ゲームなどはまったくやったことなかったけど、テイルズで味わったコンボの手ごたえというのはかけがえない体験として心に今もきざまれている。
入力には遊びがある感じで、テイルズやったことないような方もやりやすいと思う。
戦闘中は等身があがったグラフィックもいい感じ。
桜庭統さんと田村信二さんらの手がける音楽もいい。
TAKE UP THE CROSS は全時代とおして聴くけどまったく飽きずに聴ける戦闘曲だし、THE SECOND ACT はテイルズ史上一番かっこいいフィールド曲と感じる。精霊戦の FIGHTING OF THE SPIRIT は超絶かっこいいボス曲。
デスティニー、ファンタジア、エターニアのPSの頃のサウンドの質の高さったらない(デスティニー、エターニアのPS音源のサントラもほしい・・)。
そう思う。
オープニングムービーは、のびやかなよーみさんの歌声と歌の 夢は終わらない ~こぼれ落ちる時の雫~もすっごくいいんだけど、デスティニーやワイルドアームズ2ndのムービーも担当されているプロダクションI.G.と岡村天斎さんが手掛けており、その質の高さは圧巻。
ここ~に~♪のあたりのゾクゾクがとまらない感じはほんとうにすごい。
特技、奥義の使用感、おすすめ技など
自分がよく使ったものだけ。
魔神剣
すべてのはじまりの遠距離攻撃。
浮いてる敵に当たらないので注意。
飛燕連脚
上空に前進するように発動し地上にもどる。
小さい敵には当たりにくい。
襲爪雷斬
雷で多数の敵を拘束し巻き込める。
初撃はたまにはずれることも。
虎牙破斬までのつなぎに。
秋沙雨
この技、正直過小評価していた。
敵を押し込む獅子戦吼のような技と上手く組み合わせて、端で使えばかなり強力ではないかという発見を今になってしてしまった。
ガードをけずることもできるし、秋沙雨を含んだ技を好きなコンボにいれてみようと心に誓う。
虎牙破斬
ベストオブつなぎ。
スキの少ない上下斬り。
消費TPの少なさ、どの技にも安定して繋げられる抜群の使いやすさ。
迷ったらこの技にしとけばとりあえず安心。
守護方陣
敵の侵入をふせぐ壁をつくる技。
なんだけど、この技にはべつの使い方もあって、実は敵をピヨらせた時に使うと、多段ダメージが与えられる。こんな使い方もあったのかとおどろいた。
魔神双破斬
魔人剣の後すぐに虎牙破斬。
とても使いやすく、奥義の少ない序盤はかなりお世話に。
襲爪千裂破
雷のあと秋沙雨の突き。
敵を端によせた時の拘束力がかなりあるため、仲間の術や技の時間をかせぎたい時やダオス戦などとてもお世話になった。ボス戦で特におすすめ。
襲爪雷斬破
雷のあと虎牙破斬の上下斬り。
上下左右まきこめる範囲が広めで、ボス、ザコ問わずかなり使いやすいおすすめ技。
襲爪系はたまに雷が敵の位置とずれることはあったかも。
襲爪閃空破
閃空裂破のあと雷斬り。
閃空の多段ヒットからはじまり雷もはずれにくいため、威力がかなり高め。ダメージにこだわりたいならおすすめ。
撃ち終わりのスキは仲間でカバー。
獅子千裂破
前進する秋沙雨のあと間髪いれず獅子戦吼。
圧倒的な制圧力で、敵を進行方向へかなり追い込むことができ、ダウンも奪える超優秀な技。
秋沙雨の欠点である動けない、最後のスキが上手く補われてるため、文句なしにおすすめ!
・・なんだけど、習得がモーリア坑道下層 ドワーフの神殿なので、使えるのが最後の最後というのがたまにキズか。
次元斬
上下広範囲を巻きこめる。
ダオス第二形態、第三形態は当たり判定が中段にあるため、獅子千裂破などがとどかない。
そんな時、虎牙破斬から次元斬につなげることで、最後のダオス相手に大活躍だった。
シルフ
一番さいしょの召喚術。ながら一番最後までお世話に。詠唱時間が少ないのでミスティシンボルでも装備させとけば、クレスの技の終わりに絶対できてしまうスキを上手く補える。
戦闘中にLRのショートカットで放てるようにしておくのがおすすめ。
未来浸食洞のイカのモンスターで、装備を一番弱いのに変えて、秋沙雨×シルフをくりかえすことで100ヒットを超すことができた。
コツは秋沙雨の最後の打ち上げでモンスターが浮いたあたりでショートカットで待機させてたシルフを放つこと。それによりクレスがまた秋沙雨をヒット数が切れる前に放てる。
正直かなり気持ちいいし、経験値も20000とか入る。
気になる所
フルボイスと銘打っているが、厳密にはフルボイスではない印象。ほぼフルボイス。
味方の等身は上がっているが、敵の等身はそのまま。まあ、慣れる。
DL版だけかもだけど、アニメムービーのあと暗転するためスタートボタンで進める必要がある。DL時に注意書きはあったんだけど、フリーズしたかと思ってちょっとあせったので。
まとめ
何度も移植され、フルボイスエディションが出たころには移植されすぎだよなあ なんて食傷気味だった記憶だけれど、ほどよく忘れた今やってみたら名作にいつわりなしの楽しさをもったRPGだと実感できる。
ふつうのRPGに飽きたという人やキャラが魅力的な作品をやりたいという人にはぴたりとはまると思う作品。
VitaならPSstoreのPSPソフトからダウンロード可能。実機以外ではいちばんお手軽かも。
なりきりダンジョンXに収録されているクロスエディションというバージョンもあるが、PS版に近いのをやりたかったらこちらがオススメ。
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