97年にカプコンからプレイステーションで発売。
ロックマンシリーズの新機軸となった『ロックマンDASH』の感想。
昔PSでもプレイしたが、今回はVitaでダウンロードできるPSP版で遊んだ。
面白い所、特徴など
ロックマンというと硬派なアクションというイメージが強い。
初代シリーズ、イメージをちょっと変えたXでも硬派さはいい意味でのこっていて。
そんな中現れたDASHはロックマンの名を冠するも、シリーズのイメージをそこなわずまったく新しいロックマンだった。
フリーランニングRPGと銘打たれているが、その名はだてじゃなかった。
家の屋根の上をぴょんぴょん飛び跳ねたり、青空の草原をかけまわったりできる、それだけでもすっごく楽しかった。
がちがちじゃなく遊びがある感じ。
気づきにくいが、オプション設定で移動を左スティック、視点移動を方向キーに変えることができる。
スティックで移動させられるだけでも快適さがずいぶんちがうので、変えておくのがおすすめ。
操作的に地味に助かったのは側転。方向転換(L、R)＋×ボタンで無敵時間が発生する回避が可能。
レベルこそないが、バスターパーツはRPGの装備を整える感覚そのもので、ヘルメットやアーマー、ジャンプ力が上がったり、ローラーダッシュできるブーツなどパワーアップ要素も。
ヘルメットをつけるとロックマン感が高まる。
レンジを上げておくとバスターの射程距離が上がって多少楽だったかも。
射程が必要ない場面もあったりするのでそこは臨機応変に。
本編とはちがうミニゲームもあった。
風船のやつはバスターを強化すればクリアは容易になるけど、レースは実力をもとめられるので中々大変だった。
出逢った人たちが不思議と心にのこるような感覚もあって。
エンディングを迎えた時、この島の冒険が終わってしまうのか・・なんてさびしくなった位。
そう思わせてくれる作品だった。
ポリゴンなのにアニメ。
そんな感想が残る位いきいきしたアニメ的なグラフィックもよかった。
キャストも田中真弓さんやよこざわけい子さん(ラピュタのコンビ)とかわかる人の胸を打ちぬくキャスティング。
脇を固める声優陣も豪華で、敵役の憎めない空賊ボーン一家など、これ以上ないくらい個性的なキャラにピッタリだった。
気持ちのいい冒険活劇が楽しめる。
ストーリー進行もわりと自由度があって。
ドラクエなどを好む自分とは異なり、グランドセフトオートなどを好んでやるような知人が夢中になってくれるような自由さや遊びがあったのが、その自由度や楽しさを物語っている気がしている。
遺跡はなんかこわい。
リーバードという敵がうろうろしてる中を倒しかいくぐりディグアウト(探検)するんだけど、敵に見られる時とか歩行してくるときの効果音、遺跡内のBGM、それらが一体になって恐怖を演出している気がする。
中にはステルスして、宝を開けたら突然接近されてるとか、めちゃめちゃびっくりする。
子どもの時もこわかったけど、いくつになってもこわいものはこわい。
そんなことが改めてわかった。
なお遺跡は一見独立しているが実はそれぞれがつながっていたりして、探索する楽しさがあった。
森下玲可さんの歌うエンディングテーマの「あなたの風が吹くから」、オープニングで流れないので隠れてるけど、CMソングでゲーム世界の青空を思わせる「Another Sun」もめちゃくちゃいい曲。
DASH復活の機運が高まったのを思い出せる2012年Ver.も、これまたよかったり。
後、個人的おすすめ特殊武器は
序盤はスプラッシュマイン(敵に密着して当てると即座に爆発させられるので攻撃を強化)
中盤はマシンバスター(敵のミサイルなどを迎撃しやすいため全体的に強化)
終盤はシャイニングレーザー(改造で弾数無限の光線に。強武器のアクティブバスターと悩む所だが、アクティブより強化費が安くラスボスも光に滅することも可能に)。
セーブを担当する訳知り顔なおサルのデータ、そしてなによりロールちゃんがかわいいのもポイント。
個人的な感覚だけれど、シリーズ随一ではないかと思う。
特殊武器改造にはけっこうなお金がかかり、ロールちゃんが担当するんだけれど、これは思わず貢ぎたくなるというもの。
気になる所
PSP版だとロックオンがL＋R同時押しなのはボタン数の都合でしかたないが、PS版はワンボタンでできたので慣れるまではちょっと気になった。
あとロックオン中は動けないのも地味に気になるかも(続編では解消)。
イベント中ちょっと用がありVitaをスリープさせ、復帰させたらイベントの口パクや演出とボイスが若干ずれる場合があったので、いちおう注意。
まとめ
DASHはロックマンでありながら新しいチャレンジをいくつもしていて、シリーズのイメージを壊すことなく新たな風を吹き込んだすごい作品だと改めて思った。
冒険という言葉に心ひかれる方にもおすすめしたい。
島の人たちとの出会いは不思議と心に残るものにきっとなる・・そう思う。
続編もあり、2のほうがゲーム的にこなれているんだけど、好きなのはなぜか1だったり。
もちろん2も面白いのにはちがいないが。
PS版、PSP版の他、今はVitaでPSPのダウンロード版を手軽な値段でダウンロード可能。
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