97年PSで発売。
昔プレイしてたけど、システムよくわからないまま挫折してしまったサガフロンティアをふたたびプレイした感想。
PSVITAのゲームアーカイブスでプレイ。
特徴など
剣と魔法のファンタジー、だけでなく、SF、現代、特撮 といった様々な要素が一つになった独特な世界観。
リージョンという世界の区切りによって、和洋折衷で雑多、多様な世界を旅できる感じがいい。
移動に使うリージョンシップも場所により色々種類があって見た目にも楽しめた。
戦闘
💡で技を閃く戦闘は快感。
戦闘中、派生する技を使用することで、確率で技を習得する。これがいい刺激に。
強敵との戦いの方が閃きやすいというのがミソ。
戦闘が俄然熱くなる。
普通のRPGなら避けるであろう強い敵との戦いに意味があり、強敵とも戦いたい ってなるのがサガの面白い所。
通常戦闘曲の Battle♯1 は何度戦闘を重ねても飽きない中毒性がある。とてもかっこいい。
閃きに加え、連携システムも気持ちよさを後押し。
素早さの近い技の発動で技同士が繋がり通常より強力なダメージを与えられる。
日本語的には脈絡もないようなつながりになったり、技名が混在しまくるカオスな感じなんだけど、5人で連携すれば万を超えるダメージも。
これがとんでもなく気持ちいい!
病みつきになる位。
色んな要素が絡むため毎回必ず出るわけではないが、お気に入りに入れてるやつは比較的出しやすい。
あの 乱れ雪月花 も今回は連携技として存在。
威力はそんなにないので完全な見せ技の印象。
3つの技を 雪、月、花 の順番で使わないといけないため、技の習得者や運動性の調整にひと工夫求められたが、シリーズでも人気なだけあり見応え充分の美しい技だったし、うれしかった。
HPは1戦闘毎に全快。WP(技)、JP(術)は消費したまま。
また、LPという数値があり、HPが0になってもLPがある内は回復魔法などですぐ回復可能。
LP0でダメージを受けると1ずつ減っていく。敵の中にはたまにダイレクトに攻撃してくるものも。
LPもなくなると戦闘に参加できなくなるので注意(宿屋で回復可能)。
レベルや経験値の概念がなく、戦闘後パラメーターがランダムでアップする成長方式。
つまり成長させるには戦いを重ねる必要があるが、戦闘回数に応じて敵が強くなるシステムのため、そこでちょっとしたジレンマが発生する。
戦いの回数はできるだけ少ない方が敵が強くならずに済むと言える。
最終的には強化は必要だが、あまり能力値高くなくても、強力な装備や技、連携があればある程度カバーできるバランスはロマンがあり、サガフロの面白い所。
個人的なおすすめ仲間、使用感
特殊工作車
→WP高く、序盤は知力を上げ鎮魂の勾玉装備で使える技の聖歌が、後半は筋力と運動性を上げ剣闘マスタリーをダウンロード習得したうえで威力高い多段斬りと全体攻撃のびっくりソルジャーにかなりお世話になった。
ゲン
→剣豪にはとても見えない姿だが、剣士としてどんどん技を閃きとても頼りになる。
ルージュ
→術使いとして、攻撃回復両方できる陽術を担当してもらった。またJP消費を抑えるため銃も使わせていたが早々と技術を習得し、これも思いのほか頼りになった。
個人的おすすめ技、使用感
剣
切り返し→色んな技の起点になるし威力もまあまあで使いやすかった。
飛燕剣→対空に強いため役立つ。レッド編の近距離攻撃を避けカウンターしてくる四天王との戦いでは遠距離攻撃としても使えてかなり助かった。
燕返し→刀技。連携に組み込みやすい。
銃
早撃ち+地上掃射→早撃ちはすべての銃技を素早く実行でき、掃射で敵全体をスタンさせるためザコ戦で役立った。
十字砲火→二丁拳銃にするとより強力になった印象。連携にも組み込みやすい。弾数の消費に注意。
跳弾→消費弾数少ない割に強力な印象。連携もしやすい。
術
エナジーチェーン→連携しやすかった。
ヒーロー技(レッド専用)
ブライトナックル→色んな技の起点に。早めに閃かせたい。
アル・フェニックス→真・アル・フェニックスと共に印象に残る。強いし連携にも組み込める。
ファイナル・クルセイド→自分のLPを消費して全員を大回復。ラスボス戦で大活躍。
物語
7人の主人公の特色あるストーリー。
自分はまずレッドという主人公をプレイ。
これが特撮ヒーローを色濃く打ち出した物語で、要所で熱い展開が待っている。
ポン とほったらかしになるようなフリーシナリオもサガの特徴だが、中盤まではつきはなし感は抑え目でプレイできるのも印象深い。
逆にすぐ自由になる主人公もいるので、旧来のファンも安心。
音楽
イトケンこと伊藤賢治氏の手掛ける音楽は心に残る。
Battle♯1 は通常戦闘とは思えない位、神がかりにドラマティックでかっこよく、戦闘の中毒性を後押し。もうずっと聴いていられるし数あるRPGの通常戦闘で一番好きかも。
あとは戦え!アルカイザーもいい。特撮を思わせる感じで使われる場面、バトルは心に残りまくる。
Battle♯5もライバルとの決戦を熱く演出してくれる激しくかっこいい曲。
ラストバトルも聴きごたえあり。
必ず聴くことになるリージョン移動間の音楽も飽きなかった。
気になる所
敵と戦う程、敵が少しずつ強くなっていくため通常の経験値を稼ぐRPGとはプレイ感覚がちょっと異なるかも。この点がかつて挫折した理由でもあり最初は戸惑った。
でもボスが強くなったならその分味方を強化すればいい ということに気づき抜群に楽しくなった。
背景のグラフィックが美しく細かく描かれているため、移動できる場所やその境目が分かりにくくなっている。
実はFF7の時も似たような弊害があったが、インターナショナル版では矢印の表記でサポートされた。
そういったものがないので、敵シンボルに追われながら迷いやすいのはやや気になったかも。
ちょっとした情報
戦闘は可能な限りで避けた方がいいシステムになっているが、技の閃きや能力上げもしたいのでジレンマが・・・
その悩みを解消したのが時間妖魔のリージョン。
ここなら存分に戦って能力を上げられるみたい。
玄武相手に何度も戦ってる内にほとんどの技を閃くことができたし、1体なので連携もたくさん試すことができた。
狙ってなかったけど玄武の盾のドロップもうれしい。
ネルソンで金を買いクーロンで吊り上げて高く売る無限お金稼ぎも正直助かった。
装備で色々補えるので、詰まりを防ぐありがたい裏技だった。
まとめ
ウリであるフリーシナリオの魅力に加え、中世ファンタジーにしばられないサガの自由さがより際立つ作品。
音楽と共に、閃きやカオスな名前の連携を存分に味わえる戦闘が抜群の中毒性で、昔挫折したのなんだったのか と思う程、今プレイしても他に比較対象のない個性的な楽しさを感じられる。
いつでもセーブできたり(一部場面は除く)さらっとしたシナリオ進行は逆に今の時代にあっているのかも と感じた位夢中でプレイできた。
ゲームアーカイブスでDL可能な他、プレイステーションクラシックにも収録されている。
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