96年発売。
初めてドはまりしたドラクエとして記憶に残った6を超えてくれるんじゃないかと発売日の近かったクリスマスを、ゲーム雑誌読みながら今か今かとわくわくしていた子ども時代の思い出がよみがえる。
スーファミ版が初でファミコン版は未プレイ。
大ヒットした国民的RPG3作目のスーファミリメイク版『ドラクエ3』の感想。
面白い所、特徴など
スーファミ最後期だけあり、想像をふくらませやすい細やかなドットグラフィック。
オーケストラ感がより突き詰められ、サウンドも進化していたのを感じた。
フィールドの 冒険の旅。
ずっと繰り返し聴くことになる 戦闘のテーマ あたりは特に飽きずに聴き続けることができた。
勇壮でありながらどこか切ない 冒険の旅 聴きたさに、フィールドで放置して聴き入ってた思い出もある位。
だけど、ほこらとかダンジョンとかどの曲も印象深い。
これぞゲーム音楽 っていう感じ。
バラモス戦の 戦いのとき、ゾーマ戦で流れる 勇者の挑戦 も緊張感とか気持ちを盛り上げてくれる名曲だと思う。
あとパッケージや紙面などで見られた鳥山明氏のイラストもとってもよかった。
勇者と賢者がとくに好きだったかも。
OPデモの勇者の父親、オルテガの冒険から引きこまれた。
最後の火山での戦いは必見。
テンポよく敵が活き活きとアニメーションをする戦闘も見ごたえあり。
魔法エフェクトも美しい。
ゾーマ戦では、やみのころもを剥がすキーアイテムのひかりのたまをふくろに入れっぱなしにしたまま忘れてしまい、ゲームオーバーになったのも今ではいい思い出。
新要素として、バランスを崩さない性格システム、ごほうびがうれしいすごろく場、新職業のとうぞく、クリア後のダンジョンと強敵しんりゅう、ちいさなメダル といったものが追加されている。
個人的な感覚ではいつも5と、最近は11とも迷うんだけど、ドラクエシリーズの最高傑作かなと思っている。
11プレイ後の今もその評価は変わらない。
ルイーダの酒場で性格を吟味しながら旅する仲間を選び、転職もでき強さが蓄積するキャラメイク。
知り合いの名前を一度はつけて遊んだ。
世界地図を模したワールドマップを冒険する道のりにわくわくした。
ジパングがあったのがなんとも言えずうれしかったのを思い出す。
船を手に入れた時の行動範囲の広がりというか自由度の高さ。
神秘的でこれまた切なさを含んだ おおぞらをとぶ がかかった瞬間ぶわーっととりはだが立った不死鳥ラーミアの復活と飛翔。
魔王バラモスを倒した後、物語や世界がちょうど自然に3の手前でプレイしてた1・2へと結びついていくのも、なるほど~ となり興味深かった。
数々の世界の広がりに、さながら自分が旅をしているような没入感があった。
よかったのは心地よいゲームバランス。
大きな流れはあるが、その中で今より楽に進むため、あるいは強い装備を得るために、リスクを冒して適正レベルじゃなさそうな所をドキドキしながら先行する なんてのも楽しかった。
ドラクエあるあるだが、はがねのつるぎを手に入れたあたりの強くなった感はたまらない。
発売当時、学校の話題の中心になっていたし人と話していても、到達レベルがちょっと違うだけでそれぞれにドラマがあった。
リアルタイムでそんな盛り上がりを経験できたのは幸せだったと思う。
今ならツイッターがあればそれに近い楽しみ方もできるかもしれない。
昼夜の概念があり、夜になると盛り上がる場所とかよみがえる街なんかがあったりして、いちいち新鮮だった。
仲間の商人をあずけることになる商人の街では、発展の末のてんまつも心に残っていたり。
クリア後の隠しダンジョンでは願いを叶えてくれるのがなんとも神龍ちっくでこれまた楽しめた。
ゲームボーイ版
2000年に出たゲームボーイ版は、スーファミ版に近づこうとする意気込みみたいなのが感じられた。
OPデモのオルテガの旅路からはじまり、スーファミ版で追加された要素、すごろく場などもばっちり再現。
一番すごいと思ったのが、スーファミに違わずモンスターが細やかにアニメーションすること。
ゲームボーイの限界なんじゃなかろうかというデキ。
サウンドはさすがにスーファミ版のようにはいかないけど、もとをたどればファミコンだったわけだし、モンスターズで馴染んでたのもあってそんなに違和感はなかった。
改めてプレイしてみたけど、とても質が高い移植だと思っている。
ただモンスターメダルは集めるのが大変かも。
そんなに落とさなくて・・・。
モンスターメダルの隠しダンジョンは残念ながら見られていない。
それでも、携帯機で出来るというのは手軽でうれしく、スーファミやった後だったけどしっかり楽しめた。
あと余談だけど、禁断のアイテム増殖の裏技もあり頼りすぎない程度に活用するとちょっと楽ができる・・・かも。
ただし、これは失敗するとキャラがバグってしまったりする場合もあり得るので一応注意。
気になる所
最近のシリーズにくらべるとレベルはやや上がりにくく、お金も若干たまりにくいと感じるかも。
進行のテンポはいい。
ちょっとした情報
ドラクエ3はメタル狩りが楽しい。
3のメタルスライム、はぐれメタルは実は他シリーズにくらべて弱みがいくつかあって。
どくがのこな、メダパニの混乱が有効だったり、ドラゴラムの火炎が確定で効いたり。
混乱はメタル以外の敵に使うのもかなり効果的で、同士討ちのダメージはこちらの与えるダメージより高かったりするので、これも大事に。
ドラゴラムで変身するターンを、ダメージの大きい同士討ちと足止めを狙いつつ逃がさないようやり過ごし、次のターン一気にこんがり燃やし尽くす みたいなプレイもまた楽しかった。
ドラゴラムがここまで活躍するドラクエを他に知らない。
素早いのは変わらないので逃げられることもまあ多いけど、とにかく、ドラクエ3ではメタルを倒せるチャンスがグッと増えていたということ。
力の強い勇者にはやぶさの剣を装備した仲間がモシャスしバイキルトを併用すると、勇者の力の値で2回強力なダメージを与えられるようになる など、今プレイすると改めて発見する攻略法もあったりする。
まとめ
プレイ時間こそ昨今のRPGほど長くないが、やっている間は自分だけの冒険を満喫できる。
何度も移植されるだけある、まぎれもない名作。
スーファミ、ゲームボーイカラー以外に、Wiiで1・2・3が発売されている他、スマホやSwitch、PS4、3DSでもダウンロードできるが、個人的なおすすめはスーファミ版とスーファミ版がプレイできるWiiの1・2・3だったり。
職人技のつまったスーファミ版はほんとうにすごいと今も思う。
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