ペルソナ5 ザ・ロイヤル(PS4) を25時間プレイした感想、レビュー

PS4

歪んだ大人を改心させていく怪盗団の活躍を描くRPGに追加要素がくわわった『ペルソナ5R』

実はペルソナ5、発売した当初プレイしていた。

しかし、これは少数派だと思うけど、現実世界の自分自身の心の余裕がなかった時期だったのもあって、主人公達の葛藤や出てくる大人の姿に正面から向き合うのが辛くなってしまい、途中でやめたまま手元から離れてしまった・・という、今にして思えばもったいないことをしていたという心残りがあった。

そのため作品の記憶もおぼろげなので無印との違いとかに重点は置かず、ほぼ新鮮な気持ちで今回ロイヤルをプレイした感想。

シリーズは3をラストまで友人に観せてもらい、4は途中で断念、Q2はクリアまでプレイしたので5のキャラには馴染みがある、そんな感じ。

オープニング

導入部にワイヤーアクションという攻略に役立ちそうな新要素と芳澤かすみらしき怪盗が登場し、グッと引きこまれる。

少し進行した状態みたいで、どんな関わりが待っているのかワクワクできる含みを持った登場になっている。他にもかすみは序盤からちょいちょいイベントで絡みがある。

戦闘

属性スキルなどで敵シャドウの弱点をつくと敵がダウン(しばらく行動できなくなる)し、2回行動できる。

これをねらうのが戦闘の基本。こちらもまた弱点をくらうとダウンするので、敵からは弱点をつかれないよう工夫する必要が出てくることになる。

弱点をつく、クリティカルを出す などで敵を全員ダウンさせるとホールドアップさせることができ、無属性でダメージの大きい全体攻撃になる総攻撃で畳みかける

これがめっちゃ気持ちいい。演出も派手でおしゃれ。とどめをさした人によってそれぞれ違う一枚絵があらわれるのも見どころ。

ホールドアップさせると総攻撃だけでなく、シャドウと会話する選択肢もあり、交渉してお金やアイテムを要求したり、力を貸してくれを選んだ後の選択肢で好感触ならば相手の仮面を頂戴する(ペルソナを増やす)こともできる。

この時、モルガナから相手の性格によってこういう選択肢を選ぶのがよさそうだぞ というちょっとした助言があるのが、やりやすくなったというかうれしかった所。ペルソナ集めは間違いなくはかどってる。

銃が使いやすい。戦闘毎にリロードされるようになっている。なぜかというモルガナの説明にも納得できた。

属性スキルだけでなく銃が弱点の敵もいる。気軽にバンバン撃てるのがいい。

弱点をつく、総攻撃をかけるなどしても体力がかなり残るようなちょっとした強敵にはからめ手がある。

状態異常も戦略として大事で、状態異常になってる間に攻撃するとテクニカルという状態になり、クリティカルが何度も狙いやすく体力が格段に削れるようになる。

敵によるとは思うが、無理に状態異常に特化した技でなくても、アギの追加効果の燃焼や、ジオの痺れとかでも十分使える印象。

弱点をついたらR2で次の行動を仲間にバトンタッチすることで、攻撃能力を上げながら矢継ぎ早に弱点をついていき、最後の人で大ダメージをねらう なんて戦略が取れるのも戦闘の気持ちよさを後押し。

ワイルドというペルソナを付け替えれる唯一無二の能力がある主人公だけど、一人で戦ってるんじゃないんだなと強く感じられるのがポイント。

戦闘終了後の読みこみは早くなってる。

戦闘中、タッチパネルで発動できる、特定のキャラ同士の合体技のSHOW TIME がインパクトある。

遊び心は演出だけでなくステータス画面まで

杏とモルガナ以外にも組み合わせがあり面白いし、ダメージもなかなか。

いつでも使えるわけじゃなく、主人公がピンチの時に発動しやすい印象。

物語

主軸となる物語は、こいつ考えてることややっていることが胸糞悪くなるくらい最悪だと思える大人の歪んだ欲望が具現化したパレスに、反逆の心でペルソナ能力が発現した主人公と仲間達が怪盗に扮して侵入し、相手の一番大切にしている、しがみついているお宝を奪って改心させるというもの。

これが心にささる。

齢を重ねた自分は共感まではしないけど、いつの間にか大人の目線で物語を見てしまうこともあって・・そうすると今自分はもしかすると過去の栄光にしがみついたクソな大人になってしまっているんじゃないか とか、怪盗団のように現状に反逆する意志なんて起こらないとか思えてしまい、それに耐えられず以前はプレイをやめてしまっていた。

でも今はちがう気がしている。

P5(R)では良いも悪いも、自分の在り方を他人のものさしでなく自分で決めたり考えたりすることのできる機会をくれていると。

現実では抗えないとあきらめたりしていたとしても、自分で選択をして抗うことで見えてくるものもあるかもよ とゲームだからこそ表現できる可能性を見せてくれてるんだと思えるようになった。

高校生探偵 明智の登場で心の怪盗団の正義と対立する疑問がぶつけられる。

法にはのっとっていないかもしれないけど、怪盗団に救われている人がいるのもまた確かだと、そう思う。彼との関わりや正義の行方がどうなっていくのか、先が気になる所。

パレス攻略

規模が大きく様々な姿を見せる主な攻略対象のパレスは、カバーアクションで隠れつつ、時にドキドキしながら敵の目をかいくぐりスタイリッシュに攻略できる。

隠れやすく、不意打ちも割と容易に出来るので爽快感がある。宝箱を取ったりツボなどを割ったりした後は気が抜けない。

要所でL1で出せるワイヤーアクションが挟まるようになり探索にも刺激がある。

カバーできる場所やよじ登れる場所、行けそうな場所が一見分かりにくいかな?と思っても、L2で発動するサードアイによって視認しやすくなるのは助かる。

他にもサードアイは仕掛けの場所を確認出来たり、自分から見た敵の強さも色で判別できたり、重要なアイテムを教えてくれたりととても便利なので、何はなくともまずはサードアイで状況把握するのがよさそう。

先制チャンスで戦闘BGMが変わるのも気分が盛り上がる。

敵と全て戦おうとするとSPがどんどん足りなくなるので、あえて避けたり節約する戦いも大事。

脱出すればSPも回復するので探索を続けるかどうか、SP足りなくてもセーフルームまではとか、ルート確保まで頑張るかといった判断がとても悩ましい。期限があるのもミソ。

パレスにはイシというのが隠されている。計3つあり、1つ取るごとにSPが微量回復。地味に貴重なSP回復手段。3つ揃えると役立つアクセサリになる。

コープ

コープという、人間関係を深めることでペルソナ強化や戦闘で役立つ手助けをしてもらえるなどメリットになる要素がある。

自分も成長しながら相手の役にも立てて、相手のことを深く知ることができるこのシステムがちょっとリアリティあって面白い

惣治郎の法王のコープでは、SP回復の貴重な手段であるコーヒーをつくることができて重宝している。

音楽

BGMはヴォーカル入りのものが多く、これまたおしゃれでカッコいい、耳にのこる曲ばかり。今の所、先制チャンスの戦闘BGMがお気に入り。

その他にも

ユーザーインターフェース(メニュー画面や戦闘、コマンド選択する画面とか)が直感的かつとてもおしゃれ。ペルソナ5の個性としてがっつり心に残る。

ペルソナ合体もやはりハマる。コープが上がることでボーナス経験値がつくのが大きい。

他にも知識や度胸のように自分自身の能力を高めることで選べる選択肢や行動が増えたりするのもよくできていて、システムに無駄がないというのか、ペルソナ合体、コープ、自分の能力などそれぞれの要素が互いに関連しあっているのが面白い所。

最初から全て完璧になんて器用なことは自分にはできなさそうなので、なるべく自分の上げたいと思ったものを中心にする って芯を持ちつつも色々と手をだしてみたい要素がたくさん。

まとめ

学校生活とパレス攻略を基本にしながら、コープLV上げに勤しんだり、バイトしたり自分磨きしたり、多様なお店を見て回ったり、空き時間を何の行動に充てるか時間が足りない・・と思わせてくれる位、本当に行動を迷わせてくれる。こんなに楽しかったとは・・。

数年がかりだったけれど、ようやく自分の反逆の意志にも灯がともった そんな心地で夢中になって進められている。

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