Switchを代表するRPGのひとつ、『ゼノブレイド2』の感想。
前作は3DS版を少し触った程度だったり。
この作品、実は発売した頃に買っていたんだけれど、自分に余裕のない時期だったのもあって、なかなか取り組めずにいたままずっと積んであった。
でも落ち着いてしっかりクリアまで向き合ってみるとこれが面白かった。
個人的にはタイミングを選ばずとっつきやすい携帯モード中心でやってたけど、今作の表現はTVモードに向いてると思う。
グラフィック
キャラはアニメーションから抜け出たように表情豊かで活き活きと描かれている。
デザインもすんなり入るというかクセがない感じがいい。
主要な敵キャラデザインはFFの野村哲也氏でこれがかっこいい。
レアブレイドは数々の絵師さんがデザインを手掛けるキャラがボイスと共に3D化されている。
物語
強力な力をもつ天の聖杯をめぐる物語に引きこまれる。
謎も多い天の聖杯はホムラという少女の姿をしており、主人公の少年レックスと運命的な出会いをすることになる。
中盤からはヒカリという性格の違う姿も出てきて、こちらも魅力的だったりする。
2人の触れ合いは初々しい場面もあり、にやにやしながら見守ることができたりも。
色んな敵から狙われることになるが、レックスも成長し、守っていく。
人とブレイドの関係とか違いとか、考えさせられる場面も。
進めていく内に謎だった部分も徐々に明らかになってきて・・・
第四話くらいからは話の先がかなり気になる感じに。
レックスの性格がまっすぐで嫌味がないため、感情移入しやすい。
ニアやトラ、パートナーとなるブレイド、その後に加わる仲間も個性的。
第七話は思わず涙がこぼれたくらいとても熱い。
後半から最終話にかけては心をゆさぶられるような展開の連続で文字通り夢中でプレイできた。
広いフィールド
いくつもの広大なフィールドを冒険できる。
アシストコアというブレイドに装備させられるアクセサリの素材も採集でき、利便性につながるランドマークも見つかるので探索のし甲斐がある。
レベル差がある敵も普通にうろついている。
なわばりに入ったり近づいて襲ってくるモンスターばかりではなく、自分からは手を出してこない危険じゃないモンスターもいて、自然を感じる。
うっかり襲われてあわてて逃げる・・みたいなのも刺激があって楽しい。
仮にやられてしまっても直前のランドマークからロード時間ほぼ皆無でリトライになるので、リトライのストレスをほぼ感じないのがすごい所。
ここで冷めてしまったりはせず、またやろうって気になる。
ランドマークとなる場所を見つけるとファストトラベルできるようになるので快適さもある。
このファストトラベル、現在の進行状況を差し置いて問答無用で戻ることができるのでほんとに便利。
ボス戦で負けてしまってさあどうしよう って時も選択肢に入るのが絶妙。
仕切りなおして体制をしっかり整えるチャンスにもなる。
あと個人的にジャンプできるのが地味に解放感あっていいと思う。
成長
普通のレベルアップ以外にもキズナリング、技のLVアップなど成長要素が豊富。
技のLVはチャージ時間を減らせる3まで上げるのが一つの指標になる。
最初気づかなかったけど、宿屋に泊まってレベルアップさせられるのも印象的な所。
戦闘
構えたらオートで攻撃開始し、右下のひし形のゲージが溜まったらボタンに割り当てた技を放てる。
オートアタックのタイミングを見て、スティックでちょい移動させ動きをキャンセルしながら攻撃すると効率よくゲージが溜まる。
後、タイミングを考えずに攻撃するよりは、オートアタックが発動し終わると同時くらいに技を放つようにすると水色っぽく光り、必殺技に必要なLVを上げやすくなる。
後述するコンボのやりやすさにつながるので大事かも。
味方との役割分担も大事。
攻撃、防御、回復の役割3つがそろっているとバランスがいいように感じる。
ブレイドコンボとチェインコンボを使いこなせると、強敵戦がより楽しくなった。
ブレイドコンボでは、特定の属性の攻撃(水→土→風、火→水→火 など)をLV1以上(通常の状態)、LV2以上(技名と顔アイコンの所で輪が2つ以上回ってる)、LV3以上(画面右下の自分の技の右に英数字Ⅲなどで表示)と決まった順番で発動させると、通常ではありえない高ダメージを一気に与えられる。
最初のLV1とLV2は仲間で発動させ、LV3を自分で発動させるという流れを意識することでやっと理解できた。
チェインコンボは、画面左上のゲージを3本溜めた状態で+ボタンを押すと発動する味方との連携攻撃。
連続でたたみかけるように攻撃でき、こちらも強力。
敵の体力残りギリギリでオーバーキルを狙うように発動させると、経験値にボーナスが発生してより美味しい。
レアブレイドじゃないコモンブレイドにしかないスキルのボールメーカーで付与しやすくなる属性玉の破壊を使いこなすことで、ダメージ量どうなってんの っていうくらい敵の体力をごっそり削ることだってできるのは快感のひと言。
この戦闘、最初こそちょっと変わってるって感じでとっつきにくい気がしたけど、コンボを意識してブレイドを変えながら戦えるようになると印象が一変。
派手になっていく演出と共に強力なダメージを叩きこむ戦闘を堪能できるようになる。
正に自分のことなんだけれど、これを知らずに終えてしまうのはもったいないと改めて思う。
音楽
タイトルの曲に癒され、戦闘BGMは熱い。
あと物語の要所で流れる形勢不利を打開するBGMがシチュエーションも相まってかなり熱い。
総じて熱い。
コーラスがあって荘厳なものも。
どれも質が高く、場面や雰囲気に合っている。
気になる所
コンボについて理解できていないまま進む可能性がある(自分の場合それで少し苦労したので・・・)。
行くべき所への距離が目視できるのでありがたいが、それがあっても迷ってしまい、目的の場所へたどり着くのが難しい場所が何か所かある。
まとめ
広大すぎるスケールの世界を冒険することができ、少年と少女の触れ合いをきっかけに大きく展開する物語にも心動かされる壮大な作品。
コンボを理解することで戦闘も抜群に楽しくなった。
コメント