2004年、ゲームボーイアドバンスで発売。
ファイナルファンタジー初期の2作が1本のソフトとして楽しめ、グラフィックやバランスなどが調整されたリメイク『FF1・2アドバンス』の感想。
特徴など
ドットグラフィックは美しい。
戦闘バランスもファミコン版とくらべ理不尽に感じる所は少なくスムーズに進む印象。
FF1
クリスタルを持つ光の戦士たちと闇との戦いの物語。
RPGとしてひねったシステムはなく、経験値でレベルがあがり、ひじょうに馴染みやすい。
といってもやはりFF。
個性的な所もばっちり。
最初のキャラメイクのジョブ選びから自由度がある。
個人的には赤魔術師のグラフィックが好きだった。
けど、結局バランスを考慮してしまい、戦士、モンク、黒魔術師、白魔術師に。
でもカバーできる腕があれば全員攻撃型とか、かたよったメンバーでいくこともできる。
クラスチェンジを果たすことで、ジョブがより強力にパワーアップするのはプレイしていて大きな楽しみのひとつだったのは間違いない。
ガーランドを倒して橋を渡ると始まるオープニング演出は映画的でどきどきした。
シリーズを重ねてからも映画的な感覚はあったけど、この頃から意識されていたんだなあとしみじみ。
流れるBGMの FINAL FANTASY もたまらない。
初代にして時を超えるSFチックな要素なんかも物語に盛り込まれていたりと、ドラマティックな展開に意外性もあった。
GBA版で追加された隠しダンジョンもあり、強敵が待ち受けるも、本編では手に入らないような強力な武器などを入手できる。
比較されることの多かったであろうドラクエとはまたひと味ちがう作品であったことを再確認。
FF2
帝国軍と戦う反乱軍の物語。
ステータスがレベルじゃなく、戦闘中の行動で上がる能力が変わったりする熟練度のシステムが斬新。
レベルとは違うので、どこまで上げればいいのか分からなかったりしたけれど、成長させるのが楽しいつくり。
両手に盾を装備させて熟練度を上げるのもいい。
回避率を99%まで上げると進行がかなり楽に。
雪上艇のミニゲームでマサムネを入手すると更に楽ができる。
が、こっちはバランスを大きく崩す恐れもあるので一応注意。
ジャキンジャキン!と多段ヒットするのと、すさまじい威力で無双できるのはありえないほどの快感なので自分は楽しめている。
ワードメモリーシステムも独特。
特定のキーワードを覚えて、そのことをたずねると反応してくれるというもの。
あいことばは「のばら」
誰にでも使えばいいというわけではなく、敵兵士にたずねてしまうと、きさまら反乱軍だな!と戦闘になる場面も。
1よりパワーアップしたドラマティックな展開も見どころ。
主人公たちに希望をたくし犠牲になる仲間も多い。
フィールドで流れるBGMのメインテーマ、そして反乱軍のアジトで流れる反乱軍のテーマは、どちらも切ないメロディラインが耳にのこる。後半のギターとかしみる・・・。
後のFFにつながっていくのが確かに感じられるような挑戦的、意欲的な内容になっている。
クリア後は本編で活躍の場が限られていた人物たちにスポットが当たるモードもプレイ可能に。
気になる所
体感するエンカウント率がやや高く、おさえられるような魔法やアイテムもない。
戦闘のバランス、テンポは良好なのでやってる内に慣れればそこまで苦にはならないかも。
まとめ
ファイナルファンタジーの原点に触れておきたいという方には特におすすめの決定版的な作品。
1、2ともにファミコン版もプレイしているが、どちらも挫折していることを考えるとかなりやりやすくなっていると思う。
オーソドックスな中にも光る部分が手応えとして伝わる内容で、FFっていいなと感じられる。
GBAの他にWiiUのバーチャルコンソールやPSP版、初代は立体視に対応した3DSダウンロード版もある。
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