2001年発売。
聖剣伝説レジェンドオブマナなどに関わったスタッフがいるブラウニーブラウンがてがけた、ゲームボーイアドバンスのRPG『マジカルバケーション』の感想。
物語
魔法学校に通う主人公と仲間たちは、臨海学校で行ったヴァレンシア海岸で、謎の エニグマ という存在と遭遇し、仲間たちが次々と消えていってしまう。
主人公はクラスメイトたちを追う内に、他の世界もまたにかけた冒険をしていくことになる。
和気あいあいと進んでいくのかなあと思いきやちょっとこわかったり、死や愛に深めに触れる展開もあったり。
そのギャップみたいなのにも引きこまれる。
どんな最後を迎えるのかとドキドキしながら進めたが、観られてよかった・・・と思えるエンディングを迎えることができた。
パーティーに加わってた人についてはエンディングでその後が見られるのもとてもうれしく、機会があればまたやりたいかなと思える位、他のメンバーも気になるやつ。
忘れられないひと夏の冒険になった。
グラフィック
ドット絵がとても緻密で、きれい。
アドバンス初期の作品とは思えなかった。
キャラ絵が、聖剣伝説レジェンドオブマナを思わせてくれるよさ。
どのキャラもとても魅力的に描かれている。
戦闘
精霊を召喚し、魔法を中心にした戦闘。
1ターン使ってコール系の魔法で精霊を場に出すと、次の攻撃で精霊に合った属性の魔法を使えば威力が高くなる(精霊コンボ)。
2体いると4倍、3体なら8倍と、倍々で威力が増える。
よびだすためには各所に隠れた精霊と仲良くなっておく必要がある。
逆に弱点の精霊が場にいると威力が弱まる。
相手の精霊を打ち消したりもする。
攻撃に限らず、このシステムを上手く使って相手から受けるダメージを減らすこともできる。
A押しっぱなしで演出をスキップしコマンドも記憶されたまま戦闘が展開するのでかなり快適。
属性の数がめっちゃある。
それぞれに優劣があり、戦闘中Lで確認可能。
キャラ
多い。が、だんだんと個性もつかめてくるようになってる。
セリフが哲学的なのもいて深い。
あとクラスメイトたちの名前がみんな食べ物由来でなんだかおいしそう。
仲間の個人的な使用感(自分で使ったキャラのみ)
主人公
魔法中心のシステムなので肉弾戦寄りの男の子でなく、魔法戦に合った女の子にした。
グラフィックはどちらも素敵。
属性は選択肢ありすぎで迷ったけど初心者向けという木属性を選んだ。
闇のプレーンの東の森は木属性だと結構戦いにくいので一応注意。
ピスタチオが序盤から仲間になるので、1ターンで精霊コンボがしやすいのもうれしい。
精神ダウンの効果は魔法を活かすので助かる。
素早さが高くなり、戦いの主導権をにぎりやすい。
ピスタチオ
木属性が使いやすい。
成長は決まった形で、能力が不足気味に感じるけど素早さは高く、最序盤から仲間になるので主人公との相性はばつぐんだった。
レベル40で能力に変化が。
メキメキ成長してエースを張れるくらい強くなる。
使っててよかった・・・。
アランシア
序盤から仲間になる。
全体攻撃もあり、眠りの追加効果のある歌属性が使いやすく、最後まで活躍。
ガナッシュ
途中で抜けてしまうので注意が必要だが、場の精霊を消失させるクリアスピットで魔法レベルを稼ぐことができるので、かなり世話になった。
これで魔法レベルを18(最強のを覚える)まで上げて進行を楽させてもらった。
キャラ絵がかっこいい。
ブルーベリー
水属性は範囲攻撃、全体攻撃のため、場面を選ばず活躍。
素早さが遅いのがたまにきずか。
ペシュ
愛属性で唯一の回復魔法持ち。
魔法レベルも上げやすく、お世話になる機会は多めだった。
回復はMPすべて消費するので毎ターンのMP回復を装備で更に補う必要がある。
カフェオレ
魔法主体の中、チョップの担当だった。
最初は思い入れあまりなかったけれど、なんだかんだタフなのでつねに前衛にいた縁の下の力持ち。
フォントが独特で忘れられない(ちょっと読みにくいけど)。
気になる所
通信のアミーゴを活用しなければ習得できない属性がある。
これはリアルタイムでやっていてもあきらめたかも。
バーチャルコンソールではこの点が解消されている。
あと属性がちょっとありすぎると感じるかもしれない。
ちょっとした情報
ガナッシュがいなくなっても、コール精霊をクリアできる魔法を持ってる人と、精霊をコールする人をメンバーに入れて、毎ターン精霊を召喚し、消すのを繰り返せば簡単に魔法レベルを稼ぐことができる。
死のプレーンに入った後のやさがし!!では、温泉装備セットの入手パターンを再現可能なので、これには助けられた。
仲間になる隠しキャラというのもいて、ブラウンは光属性と稀有なだけでなく、レベル、能力ともにぶっとんでいて、やりこむとこんなに育つのか・・・と衝撃を受けた。
まとめ
ゲームボーイアドバンス初期の作品と思えない位、質が高く、色々詰まってた。
世界観がしっかりしていて、ちょっとダークさも内包した物語に深みを感じる面もあり、大人も楽しめる名作。
現在GBAだけでなく、WiiUのバーチャルコンソールでもプレイ可能。
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