FF10と10-2がオールインワンパッケージとして登場。物語が心にひびく『FF10 HDリマスター』、スイッチ版をプレイした感想。PS2版の記憶も交えて。
特徴
携帯モードでプレイしているが、通常操作する画面は綺麗で特に不都合は感じない。
CGムービーはこんなに美しかったっけ・・と思わせられるほどの精細さ。
アーロンがカッコいいのはもちろんだけど、全編とおして水の表現がすごい。
BGMをアレンジ版とPS2オリジナル版から選べるのはうれしい。コンフィグからいつでも変更可能。
コンフィグでは振動のON、OFFも可能。
タッチパネルでケアル系魔法かアイテムによるクイック回復ができる。
スフィア盤の選択、隠しボスの追加などオリジナルとの変更点はPS2のインターナショナル版が基本。HDリマスターへの変更点については過去にPS3、PS4、Vitaで発売されたときのものとほぼ変わらないので、所持ハードのお好みで選択肢が広がったと感じる。
手元で気軽に楽しみたい場合、一番充実しているのはswitch版といえる。
物語
後々深い意味を持つことがわかってくるオープニングから先が気になるというか、心をつかまれる。
主人公ティーダが思い出を振り返るような語り口が印象深い。話の所々ではさまり、今思うと・・みたい冷静な見方なので何もわからないプレイヤー視点にも近いと思いながら進められた。
ティーダの物語ではあるけれど、お前の物語だなんて言われてしまえば、プレイヤーの自分もいつのまにやら引きこまれる。
ティーダだけじゃなくヒロインのユウナ、仲間たちについても、ストーリーを進めるごとに背景が分かってきて、変化や成長が魅力的に描かれている。
戦闘
戦闘は行動順が分かるカウントタイムバトル。9までのアクティブタイムバトルとはまた違って右上に行動順が表示されており、じっくり考えられる戦略性がある。
それぞれ得意な魔物ごとにパーティーを交代させながら戦う。
早い敵はティーダ、飛んでる敵は遠くを攻撃できるワッカ、プリンならルールーの魔法 みたいに。
交代にターン経過などのリスクはなく、テンポのいいバトルを楽しめる。
成長は経験値でレベルアップするのではなく、スフィア盤というボードで能力値上昇やアビリティを開放していくシステム。
通常版の場合は序盤は決まった所しか進めないが、終盤他の人の盤に行くことができるようになり自由度がでてくる。
気になる所
唇の動きは海外版に合わせているためか日本語音声とズレてる時があるのは残念。
髪がささりこんだり、リアリティの部分はPS2の頃のゲームはこんな感じだったよなと思い出される。とはいえそれでも充分すごかったという時代背景は感じられるかも。
主要なキャラ以外の顔はリマスター補正かかってない人物もいるので差を感じることはあるかも。
ちょっとした情報
攻略について忘れてたこととしては、戦闘中、防御したい時はXボタン。
ビサイド寺院は気になる所あったよなあ と破のスフィアの宝箱取り忘れてしまってたのを思い出して、やりなおした。
扉を開けるのに使った封のスフィアを忘れがち。なぜかイヌがくわえているヴァルファーレのシューティング・パワーは覚えてた。取り逃すと後々面倒だったと思うので、気を付けておいた方がいい。
ジェクトシュートのミニゲーム、何度か失敗したけど、個人的なコツはAボタンを連打しながらたくさん方向を入力すること。
正確さより数打ちゃあたる心構えがいいと思う。自分の感覚超えてるんじゃないのっていう雰囲気を味わうイベントだったのかもと振り返る。
やがて物語が進んでオープニングの本当の意味を知ることになるのだけど、もう伝わってくる感情がけた違いだった。
同じはずなのに、こう思ってたのか・・っていうそれぞれの心情が旅を経て少なからず理解できるようになってる。すっかり感情移入している自分がいると気づかされる。
まとめ
何も知らないでプレイしてもモチロン楽しいし、知っててプレイしても場面ごとになにか伝わるものがある。何度やっても面白い作品。
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