2006年にカプコンよりPS2で発売した和風アクションアドベンチャー、大神のリマスターである絶景版をSwitchで遊んでみた感想。
携帯モードで違和感はまったくない。
移植には、アヌビス ゾーンオブエンダース(PS3)を質の高い移植作品に生まれ変わらせたヘキサドライブが関わっているのがわかり、すごい安心感。
面白いところ、特徴など
筆しらべ
この作品、アクション以外に戦闘、謎解きなど仕掛けあるところで、筆をつかって書くのが大きなポイント。
個人的に筆をあつかう仕事をしているので、すごい親近感のあるシステムでもある。
たとえば一閃。
筆を横一文字に引くと、ただのザコなら一撃、ちょっと強いやつならガードをうちけしたり。
スパッと切断することができる(けっこう気持ちいい)。
ほかにも〇でかこんで花を咲かせたり
〇に線を一本くわえて爆弾をだしたり
風をふかせたりも。
強敵を倒す時や、ダンジョンの謎解きでこれらを活かしながら進んでいくことになる。
ボタン操作以外にタッチ操作、センサー操作にも対応していて、感覚的に描くことも。
無限に使えるわけではなく、墨ゲージが存在。
攻撃しないでいると時間経過で回復する。
成長要素もあり、体力、墨ゲージ、胃袋などを強化可能。
あつめる経験値が「幸」の形をなした幸玉なのもよくて、ボスを倒したりして大量の幸玉が舞い込んでくるのはかなり縁起がいい。
グラフィック
筆で描かれたようなとことん和風な絵。美しい。
絵やフォント、全体のユーザーインターフェースにいたるまでこだわりを感じる。
呪われた状態から土地が解放されるさまは、ぞくぞくして心が洗われるよう。
アクション
主には戦闘。
そこまで難しい操作はもとめられない。
戦闘では鏡、勾玉、剣を装備し妖怪と戦う。
表と裏、2つ装備できるので、個人的に愛用しているのが勾玉×勾玉。
これだと遠くから攻撃をしかけることができるので、はげしく動き回るのが苦手だったり、筆しらべを節約したい時にも安定した行動をとることができる。
戦闘終了時、評価があり一番美しく戦えた時の 神 ってのも素敵。
評価低くても入手できるお金がちょっとひかえめになるだけで、デメリットはないので安心。
また和風な音楽をバックに平原をかけまわるだけでもとても気持ちいい。
ダンジョンでは謎解き要素もあり、難易度も高すぎることなく、先に語った筆しらべをうまく使いながら仕掛けを解いていく。
話の要所ではボスとなる強敵との戦いも。
これも筆しらべを活かしつつダメージを与えるチャンスを作り勝機を見出す。
物語
主人公として操作するのはアマテラス、通称アマ公。ワンちゃん。
だけどもちろんただのワンちゃんではない。
なにせ昔ヤマタノオロチと戦った大神(オオカミ)だし、筆しらべを操る。
旅の相棒イッスン、剣士スサノオなど個性的なキャラたちとアマ公の織り成すお話も魅力。
物語と音楽については追って追記したい。
気になる所
さわりたての頃は、ちょっとだけクセみたいのを感じるかも。
最初のサブクエスト的なので、物干し竿を筆しらべで描くというのがあるんだけど、これにけっこう手こずったりも(カメラワークをひいたままにしてたから上手くいかなかったっぽい)。
慣れればとても楽しいゲーム体験ができる。
ちょっとした知識
筆しらべはYで細線を書く以外に、Xで太線を書くことができる。
これは最初気づかなかった。
太線だとやりやすい謎解きもある(橋を架けるのにぬりつぶす時など)。
消費する墨の量もふえるので一応注意。
まとめ
純和風ですごいこだわりのゼルダの伝説リスペクトな筆しらべアクション。
筆にふだんから馴染みある自分には特にしっくりくるものがあった。
とても質の高い作品と思う。
Switch以外にも、PS4、XBOX ONE、Steamと多数のハードにも移植されているのが名作であることを物語っているかも。
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