ひとりでも多人数でもプレイしやすかった定番ゴルフゲームがVR専用になって登場。ゴルフ場まで何ヤードか楽しみだった『みんなのゴルフ VR』の感想。
みんゴルシリーズは一番ハマったのが3で、6までプレイ済み。ゴルフ経験は何年も前に父親や祖父に連れられ打ちっぱなしをやっていた位で、コースは未経験。そんな感じ。
面白い所
なんといっても臨場感がある。
ゴルフコースが、練習場が目の前にある、そう感じられる。空気感がある。
ゴルフ場でクラブを振り、ボールの行方を追う自分が確かにいる。
シリーズ初めての主観視点だが、違和感はない。
コースの全体像と今から打つ打球の行方をを把握できる画面が目に入りやすくなってるのはうれしいポイント。
立ってプレイするか座ってプレイするか選べる。おすすめはやはり立ってプレイ。これは後で変えることもできる。
感覚的に楽な3ホールから回ることができる。手軽。要素解禁のために9ホールもやる必要はある。
Moveコントローラーとゴルフの相性は抜群。
腕の振りとインパクト時の角度が反映される弾道は思った以上にリアルな反応をしてくれる。
失敗しないように最初は必ず振ったらこう飛んでくよ っていう弾道予測の出る素振り状態から始まり、納得できたらすぐワンボタンで本番に移行できるようになっている。
まず、ドライバーで球をまっすぐ飛ばすのが難しい。すぐ右のほうに曲がってしまう。
自分のクセみたいのがしっかり反映されていておどろいた。
昔、打ちっぱなしでドライバー使った時も同じく悩んだ気がするので、そんな思い通りにいかない所がなんだかリアルだと感じる。
何球打っても手が痛くならないのはいい。距離も安定してでるし。身体能力で差がでないようになってると感じた。
早めに振る動きがあるため少し汗をかき、筋肉痛にもなる感じ。ゲームながら力が入る。
ナイスショットの気持ちよさは健在。
球の行方を遠くみつめるのにもの足りなさを感じるなら、リプレイで自分の主観とは違ったカメラから振り返ることもできる。
引いた視点であること、カメラがはげしく動くようなことはない といった所で酔いにくくなっていると思う。
リプレイの視点で、球を追従するものがあるんだけど、その視点の浮遊感はすごい。VRならではで一見の価値あり。
ひゅーんと一緒に落ちていくような感覚は他では味わえないので面白かった。
なお、通常は酔いの少ない視点で固定されているので、あえて選ぶ必要があり酔いやすい方への心配りもされてる。
パットは難しい。素振りしてだいたい丁度いい距離に調整できたかな と思っても、本振りで距離感を再現できずどうしても強めに打たさることが多い。
加えて起伏を読む必要もあり、ゴルファーはこんな難しいことをやっていたのかと改めて実感。
キャディは女性、男性ともに好感のもてるキャラで、同じ人を使ってるとコスチュームが増える要素も。
コースで遊んでる間に個性が感じられるイベントが発生したりもする。スキップも可能。
クラブも徐々に解禁され、当てやすいビギナーズや、よく飛ぶビッグエアーなどが増えていく。
シリーズおなじみの段位もあり、モチベーションにつながる。
なんだか実力以上に肩書がえらくなっていってるような不安もあったり、気のせいかな。
ドライバーにしろパットにしろ思い通りに打つには練習や慣れが必要だけど、上手くなりたいと思わせてくれるのは今作の魅力。
Moveコンの存在は大きい。
ちょっとしたコツ
これは少しゲーム的だけど、ドライバーは振りかぶりすぎず、ヘッドと角度を地面に低く保ったまま、素早く振りぬくと弾道をまっすぐに保ちやすい。
アイアンは飛距離の微調整が難しい。感覚的な説明になるが、右腕一本で振る感じにすると調整しやすいかも。左手は添えるだけ・・。
風が強いとかで、打球自体じゃなく打つ方向を変えたい場合、あるはず。そんな時はTボタン長押しで向きを変えられる。
パットでも活用でき、これはかなり便利。
まっすぐ飛ばせさえすれば風に流されるのも考慮に入れることができ、打球の精度が変わった。これは知らないとソンだと思う。
気になる所
ロビーに人がいないのはちょっと寂しい気もする。
全体的に難しめのチューニングな印象。パーやバーディーが簡単に取れたこれまでのシリーズとはひと味ちがうリアルさがある。
その分ショットやパットが思い通りにいってパーが取れたりすると、これまで以上にうれしかったのは間違いない。バーディーならガッツポーズ。
遊べるモードが練習場とコースラウンドのみ。とはいえ他にどんなモードがあればいいかと言われると難しい。
もしCPU対戦があったとしても、プレイヤー側が完璧なショットを打つのが難しめな今作の仕様だとストレスになった可能性が高い。
「みんなのGOLF」としてはシンプルだが絶妙に成り立ってる気がする 。
対戦はないけれどオンラインで他のプレイヤーとコースごとの成績を競うことはできる。
まとめ
リアル寄りになったみんゴル。ゴルフとVRの相性はよく、シミュレーターの一つの形として今作は意味があると思う。
ナイスショットや一打が大事になる場面などらしさはあるが、慣れるまで思い通りに打つのが難しかったりするので、ゲージに合わせて簡単に打ててた今までのみんなのGOLFと思って触るとちがった手応えになる。
そこを飲みこめるかどうかで作品の印象が変わるかもしれない。
自分はなんだかんだ、すぐそこにあるVRのゴルフ場に足しげく通っている。
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