207X年、社会的な問題を含んだ空想的な未来の世界。
グリッチシティにあるバーでバーテンダーとして働くジルが、客に合ったお酒を提供し会話していくインディーゲーム『ヴァルハラ』の感想。
特徴など
世界観がつくりこまれていて、違和感なく入りこむことができる。
本当にいろんな客がバーを訪れるが、すべての客にはそれぞれの人生観があり個性的。
文章からもそれが伝わる。
わき役と感じる人はいない。
ふと考えさせられたり、会話文がウィットに富んでいる。翻訳がいいのかも。
ほとんど会話で進行するけど、これが不思議とまったく飽きない。
こちらがリラックスして楽しめばまるでそれに応えてくれるようでもある。
お酒をつくる
お酒をつくるのがミニゲーム的でほどよい刺激に。
方向キーでヘルプ。
左スティックで混ぜるアルコールにカーソルを合わせ、Aで個数を選択。
Xでロック(氷を入れ)、Yで熟成。
最後にZRでミックス。
ZLでやり直しできるし、見た目より全然難しくないので、少しやれば慣れる。
タッチ操作も可能。
最初ミックスした後どれだけシェイクしてればいいのか分からなかったけど、ミックスって書いてあれば5秒以内でシェイクを終え、ブレンドするってやつは5秒以上シェイクする。
ひとまずこれを覚えておけば間違いない。
振動でも違いが分かるので、ほっといてみるのも面白いかも。
中にはこんなざっくりした注文も。
でもヘルプにもヒントがあるので参考にしつつ、相手を想像しながらカクテルをつくるのもまた楽しい。
この方には氷を忘れないように。自分はうっかり忘れてしまった。
ちなみに忘れても物語は進んだ。
何を出せばいいか頭をひねることはあるけど、ヘルプがあるので作り方で迷うことはない。
ちなみに客の要望すべてに見事応えられればパーフェクトボーナスもあったり。
お酒の種類も豊富。つくる過程は複雑じゃなく、バーテンダーをこなしてる って気にさせてくれる。
グラフィック
すべて2Dで細かく描かれていて、キャラ絵も素敵。
かなり個性的な人(?)もいたり。
サウンド
ファミコンやスーファミほどレトロじゃない音源で、ゆったりできるものからテンポのいいものまでそろってる。
お店に出てる時、ジュークボックスで流せる曲を選べるのもいい。
BGMによって会話から伝わる雰囲気もやや変わるかも。
ここは何度も楽しめそうな所。
気になる所
Lサイズのカクテルの作り方だけうっかり読み飛ばしてしまってあせったが、ヘルプで表示されてる倍の量を入れればLサイズになる。
6必要なやつなら12入れる など。
下ネタ寄りのきわどい会話があるのは気になる人もいるかも。
まとめ
バーテンダーという立場で、お酒を提供することを通じて他者の生き様に触れられるというのか、いろんな人生にそっと寄り添えるっていう感覚がクセになる面白さ。
自分もお酒を飲みながら楽しみたい…と思わせてくれるほど。
というか、そうやって楽しんだ。
世界観にじっくり浸ることのできる出会えてよかったと思えた作品。
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