ファイナルファンタジーシリーズの音楽にのせて、出てくる譜面にタッチやスライド、ボタンで合わせて演奏していく、RPGっぽさを備えた音楽ゲーム、『シアトリズムファイナルファンタジー カーテンコール』の感想。
特徴
歴史と曲数のあるファイナルファンタジーシリーズの中から選りすぐられた名曲を音ゲーとしてプレイできる。
ファミコンのFF1にはじまり、FF14までのバトル曲はもちろんフィールド、イベント曲も網羅されている。
ナンバリングタイトル以外にもFFタクティクス、零式、USA、クライシスコア、ディシディアなども含まれていて、少ないとは感じない。これでもかと名曲を堪能できる。
それだけでなく、追加コンテンツ(有料)には曲数こそ限られているけど、ロマサガやクロノトリガー、聖剣伝説、ライブアライブといったタイトルの曲までラインナップされている豪華さ。
音ゲーなのに戦闘?
戦闘曲では主にちびキャラによる戦闘が展開。
音ゲーながら現れた敵を倒していくことになる。
流れる譜面にタッチ、スライド、あるいはボタンのタイミングが合ったときダメージを与えていく形で、BGMにノッて音楽主体で戦闘するスタイルはありそうでなかった。
音ゲーになじみの薄かった自分には新鮮だったのは間違いない。
また、クラウドなら超究武神覇斬、エアリスなら大いなる福音 みたいにキャラごとに発生する技でも個性があるので、分かる人にはよりうれしいかも。
戦闘では召喚獣、フィールド曲ではチョコボも登場。背景や出現する敵は選んだ曲の作品に合った雰囲気になるのもよかった。
個人的にお気に入りの曲(譜面)はFF9のバトル1。
気に入った曲はクイックスタートに登録することで、 モード選択などを飛ばしていきなり演奏できたのも便利だった。
タッチ成功音に過去作のさまざまな効果音、例えば スパスパッ と武器で敵を斬る音などを設定できるのも細かい。
個人的におすすめなのは自分のターン(FF5)。
ピロン!(※聴こえ方には個人差があります)とATBゲージがたまる戦闘シーンが思い起こされて一気にFFっぽくなる。
成長・収集要素
成長要素は複雑じゃない。
慣れないままやってみても曲をきっちりプレイすれば経験値が入りレベルアップしていく形なので気軽に楽しめる。
くり返しプレイしながら上手くクリアーできるようになってくれば取得経験値ががっぽり手に入るようになってより気持ちいい。
なんならほうっておいて曲を楽しむのに専念する なんて心がけでもいい位だけど、意識すれば敵をより多く倒し経験値をたくさん得るために、覚える技が魔法系のをあつめたパーティにしたり、あるいは物理系でそろえたりと考える楽しみもある。
クリスタルのかけらをあつめて仲間を増やしていくのもFFっぽさがあっていい。
かけらはショート、ミドル、ロングからなりランダムに指定された曲をクリアしていくクエストメドレーをやるとたくさん集めやすくなっている。
パッケージに載ってる主人公たちを並べるようなシリーズの垣根を超えた自由なパーティ編成も可能。
リズポという累積ポイントや、FFキャラがカードになってレアリティのついたコレカ、クエストメドレーで使用できるFFシリーズなじみのアイテム という収集要素もある。
リズポはフルコンボ、毎日のプレイ、曲のシリーズに合ったキャラを使う などでボーナスがあって、継続してやりたくなる工夫がされている。
他にもボーナスや取得できたものがたくさんあるとなんだかんだでうれしい。
その他
難易度は3つ。
かるーくやりたい人から刺激がほしい人向けにも対応。
1曲のプレイ時間も短すぎず長すぎず丁度いい。
練習モードやお手本も完備されているので音ゲーにあまりなじみがなくても安心。
やるのちょっとつかれたかなー、とかやっぱ聴く方がいいなあという人にもミュージックプレイヤーが搭載されているのでいつでも名曲に触れられる。
イヤホンで聴くとサントラの心地にも。
自分で勘違いしてたこととして、タッチとボタンは設定などで切り替える必要はなく、やってるほうで自然にセーブされる。
気になる所
ちびキャラへの慣れくらいしか思いつかない。しいていえばループの短い曲は体感時間が長く感じられるかも。
まとめ
あらためて原作をやろう!という気がおこらなくても、今作をやれば気軽に過去にプレイした思い出が呼び起こされるし、シアトリズムならではの面白さも味わえる。
FFの曲は好きだけど音ゲーはやったことない・・なんて人にもおすすめしやすいふところの深さがある。
FFシリーズの過去作とはまたちがった新しい経験ができる作品。
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