スーファミでは94年、ゲームボーイアドバンスでは2002年に発売。
真冬の雪山のペンション シュプールに訪れた大学生の透と真理。
2人がペンションの人や同じ来訪者たちと共に「こんや 12じ だれかがしぬ」といういたずらじみたメッセージからはじまる惨劇に遭遇していくというサウンドノベル『かまいたちの夜』のゲームボーイアドバンス版をはじめてやった感想。
面白い所、特徴など
『かまいたちの夜』といえば・・すぐに思い出されるシルエットによる人物表現は時代を選ばず感情移入の助けになる。
実写やイラストなどじゃないので、自分の想像する姿が投影されるのが不思議な感じ。
きっと人によって千差万別のイメージなんだろうなあ なんて思う。
効果音と文章、シルエットの表現が見事に合わさった臨場感は格別。
今ではめずらしくないボイスがなくったってその世界観に一気に引きこまれるようにプレイできた。
フローチャートもあり、選択肢に戻りやすくなっていてストレスはそれほどなかった。
物語は一風変わった方向へ進む場合もある。
その急展開も面白い所。
バッドも含めエンディングの種類が豊富なので、ついつい 当たりじゃないんだろうな~ って選択肢でも遊べた。
ボリュームがあり、クリア後にも分岐が増える。
真相に迫るにつれ、真犯人が分からない状況だと、生き残った人たちの疑心暗鬼で更なる惨劇に繋がったりもする。
この極限状態の感覚にはヒヤリとしたというか、なかなかに恐ろしい体験だった。
だからこそ、犯人を名前入力で当てられた時の、パズルのピースがはまったような気持ちよさ、安堵感が際立つ。
考え、推理するのも楽しかったし、とにかく気づけば先が気になっていて、それはもう夢中で読み進んだ。
気になる所
元が20年以上前の作品なので古さを感じる所もなくはない。
フローチャートの細かさは昨今のアドベンチャーゲームと比べるとやや劣るように感じるかも。
まとめ
アドバンスでいつでも気軽にプレイできる手軽さと、ストレスを感じない演出、文章表現、システムが合わさって自分もまるでシュプールにいるかのような感覚におちいったくらい、今やっても夢中で楽しめた作品。
今回プレイしたGBA以外にも、スーパーファミコン、ゲームアーカイブスや、未プレイだけどシルエットがイラストになり豪華声優陣によるボイスがついたVita版でもプレイ可能。
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