ドラゴンクエスト4(DS)の感想

DS

2007年にニンテンドーDSで発売。15年ぶりにドラクエ4のDS版を遊んだ感想をのこす。

90年代小6くらいの頃ファミコン版を、PS版もプレイ済み。

当時はmixiを使って友人らと情報のやり取りをしていたのだから、時が経つのは早い。

面白い所、特徴など

移植度

ほぼ忠実なPS版(2001年発売)の移植で、元から高い完成度は、携帯機に最適化され維持されてる。

テンポもかなりよいと思う。

オムニバス形式

物語が個性ある1章~5章(クリア後6章)から成り立っていて、それぞれ主人公やフィールドBGMなども異なるお話が楽しめる。

1章はライアン。ひとり旅だが、とちゅう悪いスライムじゃないホイミン(世界一かわいい)がくわわる。

2章はアリーナ、クリフト、ブライ。三人旅。おてんばなお姫様アリーナと従者たち。1、2章の流れはドラクエ1、2を思わせる形。RPGに不慣れでもとっつきやすくなってると思う。

3章はトルネコ。これが4の中で異彩を放っている。不思議のダンジョンにはもぐらず、武器商人で武器や防具を売って売って売りまくり、最後にはお店をだしちゃう。

最初のバイトではじゃのつるぎ売りに来るのをまって出たが最後、お店もったあとトルネコより商人の才覚あるネネさんが、トルネコが仕入れたより高い値段で¨必ず¨翌日には売りさばく。すごすぎ。

お金は章またいではもちこせないので、はじゃのつるぎやはがねのつるぎ、てつのまえかけ99個などにし、ふくろに入れとくと5章で幸せになれる。換金レートは高いがコインにしておくのも手。

スピンオフ作品が出るのもうなずける。

4章はミネアとマーニャ。姉妹の復讐の旅。専用BGMがフィールド、戦闘曲ともにすさまじく良き。

5章は勇者。導かれし者達が集結する。旅立ちはとても切なく、心にのこる。

はなすコマンドの仲間たちとの会話も豊富

グラフィック

今はなつかしき美しいドットグラフィック。

街などは3D化され360度見まわせる。ファミコン版しかプレイしたことない方にはとても新鮮と思う。

戦闘シーンは活き活きしたモンスターのドットグラフィックが細やかにアニメーション

なじみやすいコマンドタイプの戦闘にいろどりをそえる。芸術の域。

音楽

すぎやまこういち氏の手がけるBGMもすごく良き。

個人的に好きなのはアリーナのテーマ おてんば姫の行進、4章の ジプシーの旅 と ジプシーダンス。

5章のしゃべらない勇者の悲哀が伝わるようなフィールド曲の 勇者の故郷。

なにより戦闘曲 栄光への戦い 生か死か、これは数あるRPGの通常戦闘曲の中でもトップクラスと思ってる。もし聴いたことない方は、NHK交響楽団のオーケストラかファミコン音源をおすすめ。

急転直下のイントロから曲のループまで緊張感がとぎれないすごい曲だと思う。

DS音源はオーケストラとPS版の中間といった感じ。違和感などはない。

オープニングがオーケストラ音源なのは鳥肌ものだった。

その他、のこしておきたい情報など

種集め

5章になるとトルネコの風変りな自動行動の中で、敵のアイテムをぬすむ がある。

たとえばキラースコップ(ちからのたねドロップ)相手にトルネコひとりにして、作戦をおれにまかせろにして戦うを連打してるだけで、ランダム行動のひとつのぬすむが発動し、ちからのたねがもちものに増えてるという寸法。

同じ敵から複数回ぬすめるため、時間さえかければどんどんたまる。

ランダム行動のうち、つまずいて会心の一撃がでたりするのはご愛敬。あとぬすむの確率自体はそれほど高くないので、まあ心おちつけて、腰をすえて取り組むべし。

カジノの乱数調整

DS版ドラクエ4では、近年のシリーズのようにカジノで楽に稼げる方法はない。

それでも、少しでも楽するためになんとかならないかな と思ってたどり着いたのが状況再現という方法。

本体の時間を例えば〇〇時きっかりに変更し、ゲームを開始。そっからカジノまで最速のコース取りで歩き、受付に話すとある組み合わせが再現できるというもの。

最初はポーカーでやったが、モンスター格闘場にとちゅうからシフト。

これ、確実にねらえるわけではないので、何度もリセットは必要になるが、いく通りかの組み合わせをメモることで万のコインを得ることもできた。

邪道だが、これくらいしか稼ぐ方法がない。DS版ドラクエ4のカジノはガチの運が試される仕様。

ほんとうに大変だったが、無事はやぶさのけんなどを取得できた。

気になる所

一部だけ、近年のシリーズではそこまで見ないような殺意のあるザコ敵が存在する。

たとえばリリパット(スカラ使われると呪文以外の攻撃が1も入らなくなり詰む)、2章のメラゴースト6体(メラ連発はやばい。攻撃もミスしやすく分裂する)、ドラゴンバタフライ2体(息攻撃の連発で瀕死に。回復呪文もつかう、やばい。ブライのヒャダルコが輝く) といった具合。

なすすべもなくパーティが壊滅状態に追いこまれるのを見守るしかない状況もあった。冷や汗もの。

対処法は出会わないことを祈り、レベルを上げ有効な呪文を覚える、これに尽きる。

まとめ

中古の価格があまり値下がりしないのも納得の完成度の高い作品

最近のRPGは複雑で・・という人にもおすすめ。

PS版経験者にはおどろきは少ないかも(DS版が出たころはまた移植か・・なんて食傷ぎみでさえあったけど、今やると改めてその価値に気づく・・)だが、携帯機に最適化されたテンポ、手軽さは今遊んでもじゅうぶん面白い

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