お役所の錬金術師2人を中心に、誰も到達したことのない未踏遺跡に迫っていく黄昏シリーズの2作目がVitaで気軽にできるように。
仲間キャラやエスカとロジーの距離感が近づくようなイベントが追加されていたり、PS3版ではDLCだった仲間、採取地などが収録されている。さらに新たな仲間としてニオも参戦した『エスカ&ロジーのアトリエ Plus』の感想。
特徴
元がPS3でありアトリエシリーズ初プレイだったけど、動作も軽快でVitaで違和感なくプレイできた。
それに加えてキャラの個性もあるので、自然と物語を追いたくなる。
キャラグラフィックのこだわりがすごい。イベント、戦闘時もイラストから抜け出てきたような質の高さ。
イベントや多数のエンディングで見られる美麗なCGイラストも豊富で、すべて見たくなる位思い入れができ、PS系のゲームではじめてトロフィー100%を達成できた。
アトリエシリーズは女性向きのイメージがあったけれど、好感のもてる男性主人公ロジーがいることで、スムーズにアトリエの魅力にハマっていった。
もう一人の主人公エスカもなかなか個性的で、引き継がれるアイテムもあることから周回プレイが苦にならなかった。
主な進行目的は課題であり、達成に向けて進めていくことになる。ビンゴのようになっていて、必須の大課題を中心に、任意でやっとくとボーナスを得られる小課題がある。
やることがないとは感じにくく丁度いいつくりになっていたと思う。
街に戻ったら使った道具が補充され、使用回数が全回復するのがやりやすくてよかった。調合で作ったアイテムを使いやすい仕組みだと思う。
戦闘
戦闘ではサポート行動や必殺技で派手な演出を見ることもできて楽しい。
終盤追加される主人公二人によるダブルドローⅡは、苦心してつくったアイテムのお披露目というべきか、演出の変化とともに立て続けに効果を発動でき、爽快感がある。
錬金術
錬金術は段階を踏んで拡張されていき、チュートリアルも丁寧。属性とにらめっこしながらの調合でより良いものをどんどん作りたくなる。
アイテムにも装備にも強力な潜力をつけられるのが面白い所。ゲームバランスを超えるケタちがいなアイテムを作ることもできるのが最高に気持ちいい。
魅力的な登場人物
イベントにボイスがついていて感情移入の助けになり、仲間や脇を固めるキャラも男女ともに魅力あふれる人ばかり。
個人的には、仕事に不器用すぎるリンカが微笑ましく、いざ戦闘となればとても頼もしかったのが印象的。
音楽
BGMもノリのいいものからしんみりするものまで良曲ぞろい。歌でありバトルBGMでもあるSky of Twilightは曲調と戦える場面がとにかく熱い。歌詞も世界観を見事に表していた。
他にもここぞという場面で流れる約束、コッコでおなじみラスボス戦の蜂群崩壊症候群は合唱による曲で印象深い。
気になる所
黄昏の解決にしっかり向き合うのが次作になること位。
まとめ
Vitaでここまでできるのかと思う位グラフィック、キャラ、戦闘、調合、BGMとゲームを構成する要素が高水準でまとまっている。
自分がRPGに求めるものは満たされたような、そんな気持ちになった作品。
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