スターオーシャンの第一作目のリメイクであるPSP版にスーファミの原作版声優によるボイスの新録と便利な機能を搭載して、現行機に合わせてHDリマスター化された『スターオーシャン1FDR』の感想。
PSP版もプレイ済みだが、ほどよく忘れているのでほぼまっさらな気持ちでプレイ。
面白い所、変わった所など
switchの携帯モードでプレイしているが特に問題なく楽しめている。
ボイス
スーファミ版の声優により新録されたメインストーリーなどのボイスと戦闘の掛け声。
スーファミ版に思い入れがあるのでより懐かしく、イベントシーンでは新鮮さも感じられる。昔、なぜかロニキスの声が好きだったのでイベントなどで声を聴けるのが楽しみに。
ボイスはFDR版とPSP版から選択することができる。コンフィグでいつでも変更可能。
戦闘
3D空間をドットキャラが動き回るアクション性の高い戦闘を堪能できる。
イメージとしては、スーファミ版のままではなくセカンドのような触り心地。
自由に動きながらAで通常攻撃3連打。
LRにセットした必殺技を放てる。
通常攻撃から必殺技にコンボのようにつなげることができる。感覚としては攻撃を押したあと早めに必殺技を先行して押しておく(連打でもいい)とつながりやすく感じた。
ほおっておいたらやられてしまうリアルタイムの戦闘はスーファミの頃から面白い所の一つであり今やっても面白い。掛け声が飛び交うのもにぎやか。
操作感
新たに加わった部分として、ZR押しながら移動で高速移動が可能に。
フィールド、街の中の広い移動にスピード感が出てうれしい機能。特にフィールドだと大助かりで、通常がかなり遅く感じられる位。
チュートリアルなどはないので最初気づかなかった。
グラフィック
FDR版の会話、ステータスのグラフィックは原作のイメージを尊重したリファインがされている。PSP版もきらいではないんだけれど正直な所ちょっと違和感を感じていた面もあったので。
ボイス同様、こちらもFDR版とPSP版から選択でき、コンフィグからいつでも変更可能。
画面いっぱいに表現される世界は魅力。HD化のいい所。
プライベートアクション
街に入る際、Yボタンでプライベートアクションというその時だけ別行動をとる仲間の意外な一面が見られたりするイベントを起こせる。これは当時画期的だった覚えがある。
イベントシーンはボイスがあてられているため必聴。
物語
のどかな村の自警団である主人公のラティ、ミリー、ドーンの3人は石化病という治療不可能な奇妙な病気を追う内に、自分たちの住む星とは違う惑星 地球 から来たというロニキス、イリアと出会い、星や時間をまたにかけた冒険をしていくことになる。
ファンタジー要素だけでなく、当時めずらしかったSFの混じった物語には今も心をつかまれる。
スキル
自分の能力を上げられたり、戦闘に役立つものから、スキルにより習得可能になる特技で色々なことができるようになる。代表的なものとしてはアイテムを作り出すアイテムクリエーション。
なお膨大な種類用意されているアイテムにはそれぞれにいちいち説明文があり、読むのも面白い。
ステータスで一見意味なさそうに見えるキャラのもつタレントも影響したり、とんでもないアイテムを作ったりできるようになる。
今の進行状況じゃ手に入らないよな って具合の強力なアイテムを、スキルと特技うまく使って入手してバランスブレイクできるふり幅の広さもスターオーシャンの楽しさの一つ。
音楽
桜庭統氏の手がけるサウンドからは壮大さを感じられ、癒されるものから戦闘まで耳に自然に残るような良曲がそろっている。元々スーファミとは思えない質の高さで雰囲気は十分伝わると思う。
気になる所
キャラ表示をFDRにできるのはとてもうれしい。ただアニメムービーはPSP版準拠なのでちょっとだけギャップを感じる所も。念のために言うとボイスは自然で違和感はない。
個人的には通常戦闘曲の For Achieve はスーファミ版のしゃっきりした感じの方が好きだった。これは好みだと思うので今作から入る場合はあまり気にならないかも。
まとめ
既存のRPGの認識を打ち破ろうとする気概を23年経った今も感じることのできる攻めた作品ながら、PSPですでに一度リメイクされているものなのでやりやすさも備えている。
原作版新録ボイスにより深みが増し、高速移動も追加されて快適になった1を改めて振り返ってみるのも悪くないなと思わせてくれる。
スーファミ版に思い入れがある自分のようなプレイヤーにも応えてくれた感じで、現行機でできるのは本当にうれしい。
switch と PS4 でダウンロードできる。
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