99年、ゲームボーイカラー対応で発売。
ジョウト地方を舞台に、ポケモンをつかまえて集めたり育てたりするのが楽しい人気RPGのシリーズ2作目。
ゲームボーイでもプレイしたけれど、その頃のデータが消えてしまっていたのもあり、バーチャルコンソールで改めてプレイしたら、これが面白かった。
面白い所、特徴など
前作の151匹から100匹の新たなポケモンが追加された。
まったく新しいポケモンをつかまえたりするのはそれだけで楽しかった。
通信交換でしか進化しないポケモンもいて収集欲がそそられた。
そいつがまた強かったり。
はがね、あくタイプも追加され、戦術の幅が広がった。
現実と連動して時間、昼夜の概念がある。
出現パターンが変わったり、夜しか出てこないポケモンや決まった曜日でしか起こらないイベントがあったりしてわくわくした。
物語での戦闘バランスが心地よく、初心者も経験者も納得できるような、RPGとして高いレベルでまとまっている。
どうぐを持たせられるようになったのも奥深さを後押し。
CPU相手なのだけど、これが不思議と熱い。
特にジムリーダーなどは相手の個性がばっちり伝わる。
アカネのミルタンクとかトラウマになりそうなのも。
自分の使うポケモンや戦法でやりやすくも厳しくもなる絶妙な難易度。
なんかこだわりたい と思わせてくれる自由さがある。
人に聞いたら攻略パーティーちがったりしたのもまた面白い所。
ジョウト地方だけじゃなくて、前作の舞台であるカントー地方も旅することができるようになるため、時になつかしみながら広い世界を冒険している感覚を味わえた。
一匹しかもらえない御三家をそろえる なんて夢みたいなことができるバグ技もあったことを知り、はじめて試してみたがクリスタルではむずかしく、金銀がやりやすかった。
エンディング
ポケモンリーグのチャンピオンになり、実力者しか立ち入ることの許されない最終ダンジョン シロガネやまの最奥で待っていたのは最強のトレーナー。
これがなんとなくかつて赤・緑にハマっていた自分を思い起こさせるし、アニメのサトシが思い浮かぶようでもあったり。
台詞などなくとも、とにかくそのたたずまい、存在感にどきどきしたのを覚えてる。
使ってくるポケモンがピカチュウをはじめ、もうこれ以上ないっていうようなセレクトで、おまけにかなり強い。
一番の壁になるポケモンにはかくとうタイプが刺さるけど通信やらないと強いのがいない。
なのでくすり使いながらなんとか力押しになってしまったり。
辛くも倒した時の達成感はハンパじゃなかった。
エンディングのBGMは20年近く経った今でもなんでかはっきり覚えていた。
実はリーグチャンピオンになった時も流れるのだけど、感じ方がぜんぜんちがった。
本当におめでとう!よくここまでがんばったね!
というメッセージが伝わるようなメロディに、本当に終わってしまうんだなと寂しくなり涙がぽろぽろ流れた。
それだけ感情移入できていたってことだと思う。
THE END のあとは何も押さないのを推奨。
音楽が最後の最後まで印象深い。
あと、キキョウシティのBGMは今聴いても心つかまれるようで、たまらなく切なくなる。
気になる所
テンポ、スピード感は今の作品とくらべるとゆっくりめ。
特にレベル上げは、ドラクエでいうメタルスライムのような存在がいないため、稼ぎプレイのない地道な成長が求められる。
じっくり向き合う必要はあるかも。
まとめ
子どもの等身大の冒険が携帯機で見事に表現され、ていねいな作りでRPGとしてのやさしさも感じられる作品。
内蔵電池の関係かカートリッジではデータが消えていることも多いと思うので(自分はそうだった。昔のデータなかったのはちょっとショック)、今やるならデータが消える心配のないバーチャルコンソールがおすすめ。
女主人公が選べたり、セレビィがつかまえられたり、アニメーションするなど細かな部分がマイナーチェンジしたクリスタルバージョンも配信されているのでぜひ最後までプレイしてみてほしい。
ポケモンの世界はいつでもプレイヤーを迎え入れてくれる。
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